このごろの診察

今日も群馬大学病院へ行きました。3月末から8回目です。各種検査は別にして、つれあいの病院通いにつきあいながら、診察の様変わりにとまどいを覚えています。

といっても、昔がどうだったと言える立場にはありません。ほとんど医者しらずできているので、昔の診察を知らないからです。でも、何回か、風邪や腹痛で診ていただいた記憶では、少なくとも町医者は、患者に触れていました。

おなかが痛いといえば、このへんかな?といいながら、おなかをさわってくれましたし、まず、聴診器で胸、背中にあててくれました。あれで何がわかるのかしらと、今でも疑問なのですが、医者の基本らしいと承知しています。

風邪をひいたといえば、あーんと言ってごらんと、大きく開けた口の中をのぞいて、「赤くなっているね、こりゃ、大変だ」と言いながら、あごの下のリンパにさわったり、額にさわって、熱があるかどうかをみてくれたりしたような記憶があります。診察室は、診療の前後に手を洗うための洗面器があり、クレゾールのにおいがぷんぷんしていました。

大学病院は違います。こんな症状ですと訴えると、これだけの検査をしましょう、と検査の指示があります。検査をそれぞれ受けると、その結果はパソコンに送られています。そこに写った画像や数値をみながら、診断が下されます。

患者は服を脱ぐ必要もなく、患部をみせる(内臓の場合はとても無理ですが)こともありません。これはかかっている科によりけりでしょうが。
 こうしなさい、という指示ではなく、こうしたらどうでしょう、という言い方です。すべきかどうかは患者が判断するのです。

内臓や器官の映像は、顔が一緒に写っているわけではないので、もし、間違ったものが送られていたら、誤診になるのに、と思いつつ、画像と患者をどう一致させるのか、疑問に思うこともあります。

検査機器の進歩で、病気も発見しやすくなったことでしょう。でもなんだか、違和感があります。患者さまとよばれたときの違和感も同じです。

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