農作業日記(1)

4月29日、畑に苦土石灰を撒いて、1週間以上がたった。GWの最終日、8日午後から畑仕事再開する。まずは腐葉土や肥料をすきこみ、マルチを張る作業だ。
マルチというのは黒いビニールで、1メートルほどの幅がある。なんでマルチというのか知らないが、これを張ることによって、雑草がはえることを防げる。はずだ。

しかし、この畑地はなんと条件が悪いのだろう。2年間休耕地であったといえば、聞こえがいいが、背の丈ほどの雑草が茂っていた土地だ。それをなにもかも耕運機ですきこんである。

4月末はまだ寒かったので、雑草はみえず、気にせずにすんだ。ところが、昨日、今日ともう1時間単位で草が成長している。スギナやヨモギなど、根が深い。それをとりながらの作業だ。

まずクワで耕し、土を柔らかくするが、土の抵抗でなかなかの重労働だ。すぐにギブアップをしたいが、つれあいの許可がでない。まるで開拓者、屯田兵、農奴になった気分だ。つれあいは一輪車で、腐葉土を運んでくる。それもけっこう大変な作業なので、交代はできない。

腰はぎしぎし、悲鳴をあげている。膝は5センチも曲がらない。満身創痍よ、と言うが、もう少し、もう少しと励まされ、叱咤激励されている。こちらの声は、最初は嘆き、次は嘆願、ついには恨み節になっている。

いつものことだが、畑の最初は面白くない作業ばかりだ。マルチをはったり、畝をつくったり、できたからどうだという派手さがない。しかし、これをきちんとしないで、収穫は得られない。人生と一緒だ。基礎がきちんとできてないと、人間、成功は望めない。

鶯が励ましてくれる。あの老人2人、何をしているの、と馬鹿にしたさえずりかもしれない。


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