夏時間の採用

今回の大震災、生活様式を考え直すようになった。原発のなかった40年前まで、生活水準を戻すのか、あるいは、高価でも原発にかわる代替エネルギーを開発するのか、危険ととなりあわせで原発を維持するのか、いろいろ考える。

復古ではなく、本当に視点をかえて、全てを見直す必要がありそうだ。休日のありかたもその一つだし、夏時間の採用もあげられている。
私には経験がないが、戦後間もなくのころ、夏時間が採用されていた期間があったそうだ。しかし、日本人の生活スタイルにあわないとか、不評で中止になったらしい。

フランスでは、石油ショック以後、省エネルギーの目的で1976年よりスタートした。夏時間とは、夏の間だけ、時間を1時間(標準的には)早めるのだ。夏の間とは、いつからいつまでか。当初は3月最後の日曜から9月最後の日曜までだったが、イギリスとアイルランドが10月最終日曜日であったため、欧州連合で統一させるために、1996年より、終了が10月最後の日曜日となった。

果たして省エネルギー効果があるのかどうかは疑問だが、フランスでは夏時間の制度は歓迎されているようだ。フランスは緯度が高く、冬の間、昼の時間が短い。しかし3月になると、少しずつ朝が明るくなる。そして3月末の日曜日から夏時間になると、一挙に夕方の時間が長くなる。

朝はまだ暗いにせよ、夕方学校や仕事から帰る時間に明るいというのは、なにかやろうという気分にさせる。フランス人の友人は、家族と一緒の時間が増えるからうれしい、と言っていた。

日本にいるとき、眠ることが楽しみだったから、朝1時間早くなるというのは、耐えがたくて、夏時間反対派だった。南仏にいって、否応なく夏時間のなかにはいったが、結局当日だけ、戸惑いを覚えるが、すぐに慣れてしまった。3月は睡眠時間が1時間短くなり、10月は1時間余計に眠れるので、どこかでプラマイゼロだと思った。
(夜中の2時に調節する)。

数字的にどうなのかはともかく、夏時間を採用することで、日本人の働き方が変わっていくのはいいのではないだろうか。オフィスから1時間早く出て、帰宅する。その後の時間をどうするかは個人的な問題だが、ワーカホーリックが治る人もでてくるのではないだろうか。

いいと思えるものは何でもやろう。いいのか悪いのかがわからないのが問題だが。

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