農作業日記(2)

昨日と今日、がんばったおかげで、借りた土地をどうにか耕し、配分して、種まきが終わった。ほっと一息ついたところだ。これから数日は畑に行かなくてもすむ。

道路のカーブのところにある畑地なので、我々の姿は目立つようだ。いでたちはしっかりできている。格調高い久留米絣のもんぺ、ふくらはぎまでの長靴、帽子代わりにヴェトナム旅行のときに買った、竹製の円錐形の帽子、奇妙な格好なので、車で通る人たちは必ず速度を緩め、観察していく。

昨日は知人たちがよく通った。励ましてくれるのはありがたい。村人の場合、素人の農業に一言、二言、助言をしてくれる。この畑地の地主がとおりかかった(地主から別荘の管理事務所に貸出、それを分割してまた貸しの状態)。一応顔見知りだったので、ごあいさつをする。「草がすごくて」とクレームをつけると、「草もはえないような土地では、野菜も作れないよ」至極ごもっともなお言葉だ。

スギナにヨモギ、根が深くて、プツンと切れてしまう。必死で草取りをしていると、また地主さんが通った。「これやるよ」ととってきたばかりのハチミツをくださる。「がんばれよ!!」ということらしい。ミツバチの死がいもくっついた塊、純正の品だ。

こちらも純正の野菜を作りたい。その一心だ。同じ別荘族が計算してくれた。借地料、種や苗、肥料、道具、現金での出費だけでも2万円にはなるだろう。それだけの金額で、どれだけの野菜を買えるかだ。夏中の我が家の野菜は賄える。プラス労力を考えると、本当に買ったほうがいい。

しかし、マスターカードでいうように、プライスレスの野菜が食べられるのは、プライスレスの喜びだ。この数日、好天が続いているので、水やりもする。ペットボトルで水を運び、如雨露でマルチの穴に水をやっていく。中腰でするので、きつい。昼夜の気温差が大きいので、露もできるし、ここではあまり水やりはしない。しかし、つれあいは、水やりが大切だという。

日曜日にまいたばかりの大根が、もう小さな芽を出している。いとしい!!これがあるからやめられない。


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