フランスの母の日

5月の最終日曜日はフランスでは母の日だ。父の日は6月の第三日曜日で、日米と共通なのに、なぜか母の日だけは違う。それがなぜかは、一度調べたことがあるのに、忘れてしまった。

頑固に5月最終日曜日を守り続けているし、たまに6月にもつれこむこともある。それは移動祝祭日である「聖霊降臨祭の日曜日」が5月最終日曜日になる場合だ。

母の日は、フランス人にとってとても大切な日である。それなのに、こんなに日が移動してもいいものか、と思うが、別に日曜日だからこだわらないのかもしれない。
アメリカと違い、カーネーションにはこだわらない。というより、カーネーションを贈るという習慣はない。花ならなんでもいい。

女性誌などには、5月号に必ず母の日プレゼント好適品が特集される。台所用品やインテリアグッズ、化粧品にアクセサリー、今風にエコのものやビオのものが多い。

イタリアでは男性がマザコンというが、フランスでもママンは男性にとって大切な人だ。母・娘の関係も濃密なものがある。

フランスで有名な母親にはだれがいるだろう。たとえば、ナポレオンの母、レティツィアがあげられるだろうか。昔は親子が離れて住むことは多かったが、母性愛はたしかにあった。9歳で生地コルシカを離れて、フランス本土に移ったナポレオンだが、家族、特に母親への感情は特別のものがあった。

兄弟・姉妹、最初の妻ジョゼフィーヌ、再婚の妻マリー・ルイーズ、ナポレオンの失脚とともに離反していったが、母レティツィアは、最後までナポレオンとの再会を待ち続けた。

母の日、フランスには代母がいる。これからBonne fete des meresの電話をかけよう。

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