不思議な1日

太陽が爆発して、太陽フレアーが発生し、電波障害が発生するという報道があった。そのせいか、昨日はBSの放送に画面のぶれが出て、とても見づらかった。雪が降っていたので、そのせいかもしれない。
そして、午前2時いくらに茨城での地震があった。わが家でも相当揺れて、目が覚めた。覚めたけれど、また眠ってしまった。

朝、起きたら、いろんなことが起きていた。まず、寝室の暖房機の設定温度が23度にかわっていた。これは停電などがおきたとき、必ずそうなる。気がつかなかったけれど、地震のせいで起きたのだろうか。つれあいは明け方にピピピと音がしていたという。

階下に降りると、案の定、暖房がついていない。7時にタイマーを設定しているはずなのに、エラーの記号が出ている。スイッチをいれなおすと、設定が23度で点火する。凍結予防のためつけっぱなしにしている温水装置も、消えている。これも点火して、それでいい。

ところが、ラジオがおかしい。つけた覚えがないのに、ちかちか光っている。スイッチをおして消すのだが、いったんgoodbyの文字が流れ、消えた状態になるのだが、またしばらくすると、チカチカ状態になる。
とうとう夕方までそんな状態だったので、つれあいがコンセントを抜いた。

瞬間であれ、いったん停電すると、電気の機器は始末に困る。だんだん複雑になり、落雷予防とか、いろんな装置がついたのはいいけれど、停電などで再調整しなければならなくなる。電気機器に弱いので、何をどうすればいいのか、つれあいの指示のもとに動く。

暖房のタイマーが作動しなかったのも、極寒の日ではなかったからいいけれど、マイナス15度などの日におきれば、凍えてしまう。
3月11日を控えて、謙虚になっているから、不平不満を出さないけれど、いつもなら、何の原因で停電になったのか、その結果にだれが責任をとるのか、とうるさいところだった。

3月11日、どんなことも起きうる日、1年がたった。

世界の金持ち

フォーブス誌が世界の金持ちトップ100人を発表したらしい。その抜粋が、フランスのインターネットに載っていたが、今年のトップはメキシコ人で、カルロス・スリム氏という。その資産は68,5milliards de dollarsとか。第二位はビル・ゲイツ氏、3位はウォレン・ビュフェット氏、4位はイケアの創設者イングヴァール・カンプラド氏である。

フランス人はようやく5位に登場、LVMH(ルイ・ヴュトン・モエ・エネシー)のベルナール・アルノー氏だ。そして20位に化粧品ロレアルの相続人リリアンヌ・ベッタンクール氏がはいっている。

アメリカの共和党大統領候補のポジションを争っているミット・ロムニー氏は大金持ちなのだそうだ。その資産なのか、年収なのかは知らないが、日本人の平均年収を550万円としたとき、ロムニー氏はそれだけの金額を1時間いくばくかで稼ぐそうだ。そして、もし年収550万円の人がロムニー氏と同じだけ稼ごうとしたら、400年弱かかるとか。

そんなお金持ちは全くお知り合いのなかにないので、想像もつかないのだが、どういう風に使っているのだろう。大王製紙のぼんぼん会長が、カジノですったお金など、きっとはした金になるのだろうし、小沢氏の疑惑の4億円など、相手にもされないのかも。

人さまのお金は、どんなに多くても、関係ないし、まずは自分の財布と預貯金を大事に管理しておかねば。それが億とはいかず、ほんの数万円にしてもだ。

新車がほしい

今日は車の点検に行きました。昨年1回目の車検をうけ、それから半年ごとの点検をしています。走行距離は新車購入から9万キロ弱です。なにしろ車なしでは生活できないところですし、毎朝の新聞とりに4キロ、買い物は往復80キロ(軽井沢)を週に1回、病院通いも郵便局も、すべて車で出かけるから、あっという間にキロ数は増えます。

現在は冬用のタイヤをつけていますが、4回目の冬というので、タイヤ屋さんからは、この冬限りでと言われました。もうじき10万キロにもなるだろうし、また車の買い替えを考えるべきかしらと言いながら、販売店で点検をしてもらったのです。

今朝の外国ニュースでは、スイスでのモーターショウが話題になっていました。車と人が衝突したとき、車の内側だけでなく、外側の人もエアバックが出て、衝突のショックが緩和されるとか、いろんな新しさが発表されています。
今や、ハイブリッドや電気自動車ではなく、かえって低燃費の車というのがア・ラ・モードなのだそうです。

そんな情報を頭において、販売店の方に聞きました。いろんな新車のパンフレットもたくさんおいてあります。おすすめは?販売店の方は困った顔をしています。
低燃費の車に4輪駆動はないのだそうです。4駆は燃料を喰います。だから低燃費の車に4駆はつくらないのだそうです。

わが家は標高1000メートルほどにあります。それだけの標高だと、けっこう急な坂道もあるので、冬場も考えれば絶対4駆でないと困ります。ハイブリッドも電気自動車も、出力の面や、放電もあろうかと、まだ乗り気になれません。

いっそ、軽トラックだといいのかもね、と言いながら、戻りましたが、このごろ、なにもかもが都会だけを対象にしているようで、おいてきぼりを感じることが多くなりました。車もその一つです。


好きなアナウンサー

私はかなりの面食いだ。同性・異性を問わず、お顔のきれいな人が好きなのだ。が、それ以上に声にこだわっている。
だから、アナウンサーにも好みがある。ずばり、女性ではNHKの有働アナウンサーの声が大好きだ。歯切れがよく、べとつかない。声の質も私好みなのだ。媚びた話し方をしないのもいい。女子アナブームから、特に民法のアナウンサーの中では、タレントとも間違うような、受けねらいの話し方や語尾あげをする人もいる。

男性アナウンサーでは、アナウンサーではないのかもしれないが、NHK夜9時のニュースを担当している大越アナウンサーがいい。言葉づかいがきちんとしている。「それでですね」みたいな余計な間投詞もいれない。(やたらといれるニュースキャスターがある民放にはいる)

男女二人ともNHKにしたから、NHKびいきと思われるかもしれないが、NHKのアナウンサーたちは、きっと発声を抑え気味にするよう、教育を受けているのではないだろうか。民放に比べ、落ち着いた発声に思える。
それでも、民放化した部分があって、変にくだけた口調で話す人もいるし、まるで特権階級ですのよ、というような気取った話し方をする人もいて、NHKだからといって一律に好きなわけではない。

それにしても、民放には、まるで中学生のような甘えた口調で話す女子アナもいて、その局の採用基準はそんなものなのかなーと疑ったりだ。

有働アナウンサーは、あまりに率直すぎて、いろいろ話題を呼んでしまったが、それも好感をもっている。ちっともいじけていない。それかといって居直りというほどの図々しさもない。あっけらかん、という印象だ。本人は、美人じゃないと謙遜しているようだが、絶世の美女ではないというだけで、美人だと思う。

そういえば、民放で好きな女子アナが2人いる。一人はテレビ朝日の市川アナウンサー、それにフジテレビの名前を忘れたが、BSフジ、夜8時のプライムニュースで、金曜日だけ担当しているアナウンサーだ。いづれも声の出し方や話し方がすっきりしている。

つれあいは、このアナウンサーはきらい、と私が好き嫌いでチャンネルを変えるのを、うんざりしてみているだけだ。彼はあまり好き嫌いを出さない。

真逆のSDF

お昼のフランスのニュースを見ていたら、SDFという表現がでてきた。普通にはSDFはsans domicile fixeつまりホームレスのことを言う。ところが、今日のニュースで扱っているSDFは全く異なっている。Sans difficulte financiere、金銭上の問題のない人、つまりはお金持ちのことだ。

4月と5月に予定されているフランスの大統領選挙で、社会党候補が優勢という報道である。1982年のミッテラン大統領選出の時もそうだったが、保守政党から社会党にかわると、富裕層への扱いが変わる。今まで得られていた税制上の優遇措置がなくなったり、あらたな税金が課せられたりするようになる。そんな恐怖から、富裕層たちがフランスから逃げ出そうとしているというわけだ。

行き先はスイスやベルギーが多いようだ。ベルギーの首都ブリュッセルには、フランス人通りと呼ばれるほど、フランス人の住居が多い通りがあるという。
ベルギーならどういう優遇措置があるのか、詳しくは知らないのだが、私の親しいフランス人も、一時ベルギーに税金逃れで住んでいたことがある。成功した事業を売却し、売却益に税金がかからないように、移住したものだ。ブリュッセルに豪華な住まいを購入、ベルギーの会社に投資して、税制上の制約をクリアし、数年を経て、フランスへ戻った。

ブリュッセルとパリなんて、近いものよ、フランス国内の移動とそう変わらないのよ、と、年老いた両親を5週に1回の割合で介護に戻っていたが、不便はないと言っていた。
日本人の感覚からいえば、外国に移住となると、覚悟のいることだが、ベルギーならフランス語も通じるし、鉄道も高速便がある。電話もインターネットも、フランス国内と同様の仕様でできるらしい。

生活費の点で安くなるからと、マレーシアやタイ、フィリピンに老後の生活を移す人はいるけれど、政権が変わる可能性があるからと、移住しないだけ、日本の税制や政権はいいと考えられるのだろうか、それとも選択の余地がないだけだろうか。


お風呂はクール?(2)

お風呂の話の続きだが、「クール・ジャパン」の中で、ユニット・バスについて触れていた。ユニット・バスといえば、もう普及しすぎるほどで、我々日本人には、なじみ深いものだが、外国人にはそうではないらしい。

番組では、なぜユニットバスが作られるようになったかを説明していた。東京オリンピック(1964年)時、急ぎでホテルを建てる必要があったけれど、バスルームの工事は複雑で、工期に間に合うようにはできない。そこで、組み立て式にユニットを作り、それをはめこむことで、工期を短縮したのだそうだ。

それにより、バスタブ、洗面台、トイレが合体したユニットが簡単に備え付けられるようになったという。それぞれに排水を要するのだが、一体化することで、排水口をまとめることができるのだ。

出演していた外国人たちは、このアイディアに称賛していたし、ユニットバスの便利さ、機能性を肯定していた。
が、自宅には使わないだろうと口をそろえて言っていた。

ユニットバスも進化して、豪華なものがあるようだ。色合いもアイボリーだけではなく、色の選択もできるらしい。

わが家の風呂はユニットバスではない。外国のタイルを使った知人の家のお風呂にあこがれ、わが家を建てるとき、外国製ではないけれど、寒冷地仕様というタイルで、ところどころに柄物をいれるという、それなりにデザインを考えて作った。

ところが寒い。目地は汚れてくるし、寒冷地仕様の目地なのにはがれてくる。防水性もだんだんあやしくなってきた。台所をプロパンからIHにするとき、大工さんにお風呂の改装も打診してみたのだが、立派なタイルだから、まだ改装は早すぎると言う忠告に、出費をさけることもあって、改装は見送った。

しかし、同じ別荘地に住んでいる人で、ユニットバスの家では、お風呂場が寒いという話はあまりきかない。密閉度が優れているのだ。

ユニットバスというのが、日本独特のものとは知らなかった。味もそっけもない、とも言えるかもしれないが、利便性はすばらしい。
外国人の目というのも、新発見があって楽しいものだ。

お風呂はクール?

土曜日のお昼12時台に、BS1で「クール・ジャパン」という番組がある。日本在住の外国人が、日本独特の食べ物や事象を、いろいろ体験、調査して、クール(かっこいい)かどうか、判定するという番組だ。
おひるごはんを食べながら、ニュースが終わると、この番組をみている。

出演する外国人の国籍はいろいろ、一般に若い人が多いようだ。クールがかっこいいという意味だとは、つい最近までしらなかった。このごろ、英語での会話をすることがないので、新語にうといし、なんせ、英語に弱いということだ。

昨日はお風呂についての分析だった。途中からしかみていないので、前半の内容はわからない。結論はクールなのだが、参加者の一人は、西洋式のバスタブだと、お湯があふれないように、抜けるところがあるけれど、日本のお風呂はそれがないので、肩までつかることができる、とか、日本のお風呂になれると、バスタブの中で体を洗いたくなくなった、などとの意見があった。

そうだ、そうだと同感しながら聞いていた。外国に行って、なにが不便かというと、お風呂がまず挙げられる。毎日入浴しないと、気分がすっきりしないという困った習慣をもつ我々、いつもホテルでシングルでとりたいと思うのだ。ツインの部屋だと、先に入浴して、バスタブを汚くするのも気がねだし、それかといって、先にだれかが(たとえつれあいにせよ)使ったバスタブに入りたくない。結局は、私が先に入るのだが。

洗髪するときなどは、お湯を流した後で、シャワーで洗わないと、浴槽のお湯が石鹸で汚れてしまう。不自由でしかたない。ホテルなら、まだお湯が使いたい放題に使えるけれど、個人の家だと、だいたいが、夜間電力を利用したボイラーにあるだけのお湯量で、たっぷり使うのが気がねだ。二人でバスタブたっぷり使うと、あとの人は水になることもある。

いつも滞在するパリの家は、その点では、お湯に不自由することはないし、日本人のお風呂好きを承知しているので、気がねはないのだが、シャワーカーテンがないとか、シャワーのホースが短いとか、バスタブの栓がうまく閉まらないし、閉めると水圧で開かないとか、不都合ばかりだ。

日本に帰って、温泉へでも行き、大きな浴槽につかって、洗い場でたっぷりのお湯を使い、手も足ものばして洗うことができるとき、ほっとする。
同じお湯につかることを、外国人によっては不潔だという人もいるし、そうも言えるかもしれないが、本当に日本のお風呂は、私たちにとってはクールそのものだ。
今日は、近くの温泉で、しっかり温まってきた。甘露、甘露、クール、クールだ。

おばさんと呼ばれて

先日、つれあいの通院に付き合って、群大病院へ出かけた時のことである。駐車場から病院入り口へと急いでいた時、後ろから「ちょっとそこのおばさん」と呼ぶ声が聞こえた。つれあいが先に行っていたので、すこし急いでいたので、歩行者用道路ではなく、車道を横切ったあとのことだった。

注意されたのかと思いつつ、また何か落し物をしたのかな?と思いつつ、振り返った。車の誘導をしている「おじさん」が呼びとめたのだった。が、私ではなかった。自転車にのった「おばさん」が、タクシーの車線にはいろうとしていたので、注意を喚起したのだった。

「なんだ」と思いつつ、「おばさん」という呼びかけについ振り向いた自分がくやしかった。いつから、自分で自分を「おばさん」の範疇にいれるようになったのか、きっと、他の人も利用するトイレなどの鏡で、人の中に混じった自分をみて、「歳をとったな。。。」と感じ始めたころからかもしれない。

60歳になったとき、「村の渡しの船頭さんは、今年60のおじいさん」という童謡に、女性ならおばあさんと呼ばれるのかと、うんざりした。
100歳をこえてまだ現役の医者である日野原氏は、今日の朝日新聞Beで、新しい世代別呼称を提言していらっしゃる。
 少年   5-17歳
 成年  18-34歳(選挙権は18歳に変更)
 壮年  35-74歳(定年は75歳に変更)
 老年  75-99歳
 百歳者(センテナリアン)  100歳以上

実際、還暦で赤い羽織でも着て、老人生活をスタートさせ、70歳は古希と言っていた時代とは違う。60歳をすぎて、まだ壮年といわれるのも、なんだか体の不都合を考えると、納得できないところがあるが、体に不都合が生じたのも、65歳になって、年金が満額になり、高齢者に分類されることを自覚してからのような気がする。

だから、まだ壮年なんです、とか社会貢献をしっかりお願いします、などと鞭うたれれば、その気になって走るのかもしれない。それは駄馬の走りになるのだろうが、それでも走り続けることが可能かもしれない。

それにしても、「おばさん」の呼びかけに反応した自分がくやしくてならないのだが、つれあいは「おばあさん」と呼ばれなかっただけでもいいではないか、という。まさか、「おばあさん」だったら絶対自分のこととは思わないと言い返す。
フランスなら、「マダム」と呼ばれるだけですむのだが。
   

アルコールテストキットを自分で準備

今日のフランスのヤッフーニュースで、面白い記事をみつけた。ある法律が通り、7月1日から施行されるという。その法律とは、「軽量のモーターバイクを除く地上運行の乗り物の運転者は、使用済みではない、直ちに使用可能なアルコールテストのキットを所持していること」となっており、このキットは、「製造者によって決められた有効期限を満たしたものでなければならない」ということだ。

つまり、これまでは、ポリスが準備していたアルコールテストのキット(だいたいは風船)を、運転者自身が用意しておかなければならない、ということのようだ。これには、これらのキットについての細かい規定はないようだ。法律で決められただけなので、7月1日の施行までに、どんなキットならいいのか、細則が決められるのだろう。

これを守らない場合は、17ユーロの罰金が科せられるそうだ。我々も注意すべきかも。今年は5月の渡仏だから、この法律施行以前でセーフだが、7月1日以降となれば、たとえレンタカーであっても、装備していなければならない。それはきっとレンタカーの会社で準備してくれるだろうが。

90歳でまだ運転している私の代父にも、注意を喚起しておく必要がある。ばかばかしい制度だと、批判しそうだ。
しかし、どうなのだろう。日本以上に飲酒運転の多い国だ。ワインは昼ごはんでも出されるし、そのあとの運転もありうる。高級レストランを出たところあたりで、取り締まりをすれば、運転手付きの車でないかぎり、ひっかかるのはみえている。こういう制度は、一種の予防措置になるだろう。

日本でも、飲酒運転の多いこと!!東名高速での事故、福岡での事故、あれほどの悲劇をみせられていて、なんの痛痒もなく、泥酔したり、酒気帯び運転をしたり、それも警官ですらしてしまう。
日本でも採用したらどうだろう。もちろん、またお金はかかるし、キットの製造メーカーあたりが、警察の天下り先になったり、納入価格に跳ね返ったり、いづれは100円ショップで買えるようになったり、いろんな話がうまれるだろうが、そのキットを持っていることが、抑止効果を与えるかもしれない。

導入するかどうか、もっと考えるべきだろうが、一つのヒントになりそうだ。いづれにせよ、フランスは、シートベルト(フロント・リアシート両方とも)についても、日本より制度化は早い。遅いのは「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」の意識変更だけだろう。

18歳成年

今朝(3月1日)の朝日新聞に、18歳成年、議論対立という記事があった。成年を18歳に引き下げるというと、まず選挙権などが関係してくるが、成年年齢を定めているのは民法なのだそうだ。公職選挙法を所管している総務省と、民法を所管している法務省で、考え方が異なっているという。

また議員の中には、「日本の若者が幼稚だという声が多い」と、引き下げに反対する人も多いとか。日本の若者を幼稚なままにしているのは、この成人年齢が20歳だからだと思うのだが。
フランスなどは、以前21歳だったものを、一挙に18歳に引き下げたのが1974年であった。これはジスカール・デスタン大統領が、若者に支持者が多いので、その票を期待してのことであった。

栄養状態がよくなって、日本の青少年は肉体的には成長が早いのに、精神的に幼稚と言われるとすれば、これは成人年齢がゆえに、甘えさせているからだと思っている。18歳でも決して早すぎることはないと思うのだが、世間の荒波にもませれば、精神的にも成長してくれるものと思う。

「甘えの構造」という本が売れたのは、もうずいぶん昔のことだけれど、「甘え」を是認するようになったのは、その本が売れたころからだろうか。自分をほめたいとか、相対的評価をやめて、絶対的評価にしたり、競争を悪としたり、小学校の徒競争で、全員を1等賞としたり、なにかと甘やかすことをよしとしてきたきらいがある。

高校を卒業する年をもって、成年としてなんら不都合はないと思うのだが。何が妨げているのだろう。2007年に成立した国民投票法では、18歳からの投票を認めている。338ある関連法令のなかで、9割は精査が終わったとか。
これこそ、メディアは18歳成年に動いてくれてもいいと思うのだが。

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