政治のテクニック

消費税が上がるのか、上がらないのか、ちっともわからないでいる。私たちにすれば、どちらでもいいのだが、上がらなかった場合、膨れ上がる赤字はどう補填されるのか、上がれば、生活はどのくらい縮むのか、みえないのだ。

ある人は、デフレの現在に消費税を上げるのは、経済学のイロハのイも知らない人のすることだ、と言う。とすれば、財務省は経済学を知らない人たちの集まりかと聞きたくなる。
そして、税をあげる前にやるべきことをやって、と言い、そのやるべきこととは、公務員の給与カットだったり、衆議院の定数削減、歳出の見直しだったりする。

言い逃れにしか聞こえない。共産党は、富裕層への増税で、といつものパターンだが、所得税のアップも限度までした挙句のことならば、ほかに負担できる層がいるかどうか、だ。

野田首相の座があぶないらしい。しかし、思い起こせば、野田さんを民主党の党首に選んだ時、与野党とも、菅さん以外の人なら、その人のいうことはなんでも認めます、といった論調で、菅おろしをしたはずなのに。
そして野田さんを選んだ時、いづれこの消費税は出てくることはわかっていたはずだろうに。

あまりに長く、不毛な対立があちこちであるので、もしかしたら、これは政治テクニックで、一応、消費税増税には反対しましたよ、というアリバイ証明作りかもしれないな、と思い始めている。

年金受給者は、既得権を享受して、まるで経済の上前をはねているような論調のこのごろ、消費税アップやむなしの意見になってきた。現役時代から、なにかと損をしてきたような気もするのだが、そうではない、納めた以上の年金を受けている、と言われている。だから、もう素直に、おっしゃる通りにいたします。税金があがるなら、その通り納めますから、といわばあきらめの境地だ。

民主党は、政権政党としての自覚があるのだろうか。マニフェストに従ってというけれど、ガソリンの税金、高速道路の料金無料化、ダムから人へ、など無視したものも多いのに、今更、消費税にこだわる必要もないと思うのだが。

フランスなど、消費税は一般で17%はかかるのだが、それがなんでもないのは、たまに旅行者でいくだけだからなのか。もし、日本の消費税が10%になったら、毎日、旅行者気分になればいいのか。

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