18歳成年

今朝(3月1日)の朝日新聞に、18歳成年、議論対立という記事があった。成年を18歳に引き下げるというと、まず選挙権などが関係してくるが、成年年齢を定めているのは民法なのだそうだ。公職選挙法を所管している総務省と、民法を所管している法務省で、考え方が異なっているという。

また議員の中には、「日本の若者が幼稚だという声が多い」と、引き下げに反対する人も多いとか。日本の若者を幼稚なままにしているのは、この成人年齢が20歳だからだと思うのだが。
フランスなどは、以前21歳だったものを、一挙に18歳に引き下げたのが1974年であった。これはジスカール・デスタン大統領が、若者に支持者が多いので、その票を期待してのことであった。

栄養状態がよくなって、日本の青少年は肉体的には成長が早いのに、精神的に幼稚と言われるとすれば、これは成人年齢がゆえに、甘えさせているからだと思っている。18歳でも決して早すぎることはないと思うのだが、世間の荒波にもませれば、精神的にも成長してくれるものと思う。

「甘えの構造」という本が売れたのは、もうずいぶん昔のことだけれど、「甘え」を是認するようになったのは、その本が売れたころからだろうか。自分をほめたいとか、相対的評価をやめて、絶対的評価にしたり、競争を悪としたり、小学校の徒競争で、全員を1等賞としたり、なにかと甘やかすことをよしとしてきたきらいがある。

高校を卒業する年をもって、成年としてなんら不都合はないと思うのだが。何が妨げているのだろう。2007年に成立した国民投票法では、18歳からの投票を認めている。338ある関連法令のなかで、9割は精査が終わったとか。
これこそ、メディアは18歳成年に動いてくれてもいいと思うのだが。

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