違和感をもったことなど

テレビを見ていると、ニュースで被災地域の小学校の卒業式をやっていた。先日から廃校になったり、統合されたりで、なくなってしまう学校での最後の卒業式といった、感慨深い式典が多い。
ところが、違和感をもってしまう。卒業生という子どもたちの服装だ。とくに女子だが、派手な袴姿が多い。メイクまでしているかどうか、老眼では見定められないが、髪もセットして飾りまでついている。今日の放送では、男子もそんな姿があった。

被災地なのに、という気はない。ただ、小学生の卒業式がそんなに派手な服装で行われているという事実にびっくりしたのだ。私の常識では、私立なら制服で、公立の小学校でも紺色がメインのモノトーンの服で出席するものだった。
大学の卒業式で、いつ頃からはかま姿が流行したのやら、これにも違和感をもっていたのだが、ああ、小学校からなのか、と驚いた次第である。

村からの広報誌が届いた。ショックなことに、「65歳以上の方の介護保険料が上がります!!」という印刷物がはいっている。
若いひとたちは、年金受給者はいいね、というけれど、満額もらえるわけではない。65歳からはしっかり介護保険が差し引かれる。否応もない。もう税金と一緒のことだ。介護を受ける立場になれば、きっとありがたみが出るのだろうが、なにもなければ、税金そのものだ。つれあいは所得税もかかる年金額だから、介護保険も6段階のトップの保険料になる。表でみれば、18,900円の増額になる。私はその下の第5段階(本人が住民税課税で、合計所得金額が190万円未満の方)に相当しそうで、15,700円のアップとなる。

介護を受ける状態ではないので、その介護保険で受けられる恩恵は、高齢者温泉入浴事業だけである。これは村の温泉施設に、65歳以上の人に対して50枚のクーポン券がこれまでは7500円で発行されていた。つまり温泉に1回150円で入浴できていた。これが5000円になるという。つまり1回100円での入浴だ。
村外の方や65歳未満の方々は、施設によりけりだが、600円から1000円の入浴料がいるから、この事業の恩恵はとても大きい。昨日もつれあいと二人、午後の時間は温泉行きだった。

もうひとつ、高齢者福祉タクシー事業という恩恵がある。これは車をもたない高齢者(家族がつれていくことができない人も)に、医者通いなどのとき、タクシーを利用することになるが、その費用の一部を負担するというものだ。その負担割合を増やしたようだ。
今のところ、わが家はもっぱら私が運転手状態だが、車があり、運転する人がいるから、このサービスを利用したことはないし、利用できない。

そうなると、こんなサービス拡大より、介護保険料のアップを避けてほしいと思ってしまうのだ。
身勝手なことはわかっている。村としては、きっと恵まれない状態にある人へのサービスを充実させたのだろう。

これと同じことが現在の国の政策なのだろう。結局、身勝手なことばかり言っていれば、アメリカ型の自助努力で、ということになりそうだし、そこまでの覚悟はないし、黙って払うより仕方はない。
でもこの介護保険、税金より悪い。税金は申告時、控除などがあり、還付もあるけれど、介護保険はとりっぱなしなのだ。
そして一方的に増額が決まっている。

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