2012年3月11日

今日はどうしてもこの話題以外に心が動かない。去年のこの日、つれあいと二人、こたつの中で国会中継をみていた。地震に津波、ずっとテレビをつけっぱなしでみていた。あの時のショックがよみがえってくる。

インドネシアやタイを襲った地震と大津波、これ以上ひどい災害は起こり得ないだろうと思っていたのに、東日本の災害はそれを上回っていた。そして実況で見るという、見る人にとっても残酷な災害だった。

つれあいと二人、平穏にくらせる喜びをつくづくと感じて、しばらくは仲睦まじく、理想的な生活だった。計画停電にも協力、また節電を心がけ、生活もつましくしていた。

ところが1年たって、どこまで去年の思いが残っているだろう。ガソリン倹約のために、新聞とりに毎朝歩くようにしたのは、半年続いただろうか。お洗濯も毎日ではなく、2,3日まとめてしていたのだが、やっぱり毎日になってしまった。

今でも続いているのは、こまめに電気を消したり、日中使わない寝室のコンセントは抜いておくくらいだろうか。

今日の新聞に、知りたいと思っていた赤十字の寄付の明細が全頁広告の形で載っていた。寄付されたお金は全額、被災者への援助にまわっているという。ちょっと安心した。事務費など経常の費用は、社資(会員などからの寄付)によっているので、義捐金を使うことはないそうだ。

2月に終えた確定申告で、寄付した金額のほとんどが控除の対象になった。なんだか申し訳ない気持ちでいるところに、義捐金の受付は9月30日までになったという。
これは、もう一度、寄付をしなさいという、啓示かもしれない、などと思う。少なくとも、還付金に相当する金額は寄付すべきか。

ただ、問題は一度は節約志向になったものの、刹那主義がでてきて、気持ちと財布のひもをちょっと緩めたら、家計が真っ赤になってしまったことだ。家計と寄付をするお金は別勘定にしているのだが、連結決算であることには変わらない。

親を亡くした孤児たちの、奨学金に寄付したい。進学のお手伝いをしたいと思う気持ちが強いのだが、ストレートに目的を特定できる寄付はない。「あしなが奨学金」もいいのだが、少し抵抗感を覚えるところがあって控えている。

あれほど、被災者の方々と思いを一つに、と思っていたのに、この条件付けはいただけない、と反省しているところだ。

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