お風呂はクール?(2)

お風呂の話の続きだが、「クール・ジャパン」の中で、ユニット・バスについて触れていた。ユニット・バスといえば、もう普及しすぎるほどで、我々日本人には、なじみ深いものだが、外国人にはそうではないらしい。

番組では、なぜユニットバスが作られるようになったかを説明していた。東京オリンピック(1964年)時、急ぎでホテルを建てる必要があったけれど、バスルームの工事は複雑で、工期に間に合うようにはできない。そこで、組み立て式にユニットを作り、それをはめこむことで、工期を短縮したのだそうだ。

それにより、バスタブ、洗面台、トイレが合体したユニットが簡単に備え付けられるようになったという。それぞれに排水を要するのだが、一体化することで、排水口をまとめることができるのだ。

出演していた外国人たちは、このアイディアに称賛していたし、ユニットバスの便利さ、機能性を肯定していた。
が、自宅には使わないだろうと口をそろえて言っていた。

ユニットバスも進化して、豪華なものがあるようだ。色合いもアイボリーだけではなく、色の選択もできるらしい。

わが家の風呂はユニットバスではない。外国のタイルを使った知人の家のお風呂にあこがれ、わが家を建てるとき、外国製ではないけれど、寒冷地仕様というタイルで、ところどころに柄物をいれるという、それなりにデザインを考えて作った。

ところが寒い。目地は汚れてくるし、寒冷地仕様の目地なのにはがれてくる。防水性もだんだんあやしくなってきた。台所をプロパンからIHにするとき、大工さんにお風呂の改装も打診してみたのだが、立派なタイルだから、まだ改装は早すぎると言う忠告に、出費をさけることもあって、改装は見送った。

しかし、同じ別荘地に住んでいる人で、ユニットバスの家では、お風呂場が寒いという話はあまりきかない。密閉度が優れているのだ。

ユニットバスというのが、日本独特のものとは知らなかった。味もそっけもない、とも言えるかもしれないが、利便性はすばらしい。
外国人の目というのも、新発見があって楽しいものだ。

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