アルコールテストキットを自分で準備

今日のフランスのヤッフーニュースで、面白い記事をみつけた。ある法律が通り、7月1日から施行されるという。その法律とは、「軽量のモーターバイクを除く地上運行の乗り物の運転者は、使用済みではない、直ちに使用可能なアルコールテストのキットを所持していること」となっており、このキットは、「製造者によって決められた有効期限を満たしたものでなければならない」ということだ。

つまり、これまでは、ポリスが準備していたアルコールテストのキット(だいたいは風船)を、運転者自身が用意しておかなければならない、ということのようだ。これには、これらのキットについての細かい規定はないようだ。法律で決められただけなので、7月1日の施行までに、どんなキットならいいのか、細則が決められるのだろう。

これを守らない場合は、17ユーロの罰金が科せられるそうだ。我々も注意すべきかも。今年は5月の渡仏だから、この法律施行以前でセーフだが、7月1日以降となれば、たとえレンタカーであっても、装備していなければならない。それはきっとレンタカーの会社で準備してくれるだろうが。

90歳でまだ運転している私の代父にも、注意を喚起しておく必要がある。ばかばかしい制度だと、批判しそうだ。
しかし、どうなのだろう。日本以上に飲酒運転の多い国だ。ワインは昼ごはんでも出されるし、そのあとの運転もありうる。高級レストランを出たところあたりで、取り締まりをすれば、運転手付きの車でないかぎり、ひっかかるのはみえている。こういう制度は、一種の予防措置になるだろう。

日本でも、飲酒運転の多いこと!!東名高速での事故、福岡での事故、あれほどの悲劇をみせられていて、なんの痛痒もなく、泥酔したり、酒気帯び運転をしたり、それも警官ですらしてしまう。
日本でも採用したらどうだろう。もちろん、またお金はかかるし、キットの製造メーカーあたりが、警察の天下り先になったり、納入価格に跳ね返ったり、いづれは100円ショップで買えるようになったり、いろんな話がうまれるだろうが、そのキットを持っていることが、抑止効果を与えるかもしれない。

導入するかどうか、もっと考えるべきだろうが、一つのヒントになりそうだ。いづれにせよ、フランスは、シートベルト(フロント・リアシート両方とも)についても、日本より制度化は早い。遅いのは「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」の意識変更だけだろう。

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