読み聞かせ、今期終了

今朝、今期最後の読み聞かせに行きました。近くといっても車で5分以上かかるところにあります。アップダウンがきつく、このごろの雪続きにひやひやする道路です。

朝8時15分から10分間、たったの10分です。絵本をなるべく使いますが、時には変わったこともします。私の場合は、手持ちの化石類(アンモナイト、サンゴ、木の葉)や鉱石などをみせるとか、外国の楽器などを持参して、さわったり、弾いたり、一種の体験学習もします。

1年生から6年生まで、教頭先生のつくられたシフトに沿って、月に2回から3回の頻度でします。4人ほどの読み聞かせスタッフがいます。
今日は、私は3、4年生を対象に読み聞かせでした。少し大人数になるので、絵本ややめて詩を読むことにしました。金子みすずの詩「こだまでしょうか」などは、昨年の大震災後、いやというほど放送されたので、まだ記憶にあります。そのほか、春をテーマにした詩や、早口言葉の詩などを一緒に暗唱したり、読みました。

そのあとで、感謝の集いになりました。全員が感想文をかいてくれています。代表が自分のものを呼んでくれました。どんな感想なのか、どきどきします。
読み聞かせの都度、図書館で絵本を探し、これは!!とピンとくるものを見つけるのですが、それが生徒たちに伝わったかどうか、ときどき不安になるときがあります。

私への感想文ですし、批判よりよかったと思うことを書いてくれていることはわかります。それにしても、やっぱり子どもの感覚はちがうなーと感じました。
「しっぽのつり」という本を読んだときのことです。意地悪なきつねが、結局だまされて、冷たい川に自分の尻尾をつけて、つりをして、尻尾が凍ってしまうというような話です。
実演のかわりに、40年以上前に流行していたタヌキの毛皮(顔から尻尾までの1頭分)を持参し、こんなふうに、とお尻からたらしてみたのです。そして、その毛皮を全員にさわらせたのですが、それがとても印象てきだったようです。

全員がその毛皮にふれた感触について書いています。今では、きっと動物愛護の運動もあるし、流行もあって、こんな毛皮の襟巻など、売っていないでしょう。当時はともかく、今では首回りにつけると、毛がくすぐったいやら、うっとうしいやらで、襟巻としては使いません。邪魔っけになって処分も考えていたのですが、こういう小道具として使えるとなると、簡単に捨てられません。

60歳をすぎた大人にはなんの不思議もないことでも、子どもにとっては、まだまだ未知の世界のようです。この小学校も来年までは今の場所にありますが、再来年からは統合されて、もっと遠くなります。そこまではお付き合いできないので、来年まで、読み聞かせには通うことにしていますが、毎回、趣向をこらしていきましょう。

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