庭についての考察

庭仕事はエンドレスである。冬場は庭閑期になるけれど、4月から11月までは、果てしなく仕事がある。ここに住み始めて7年が経過、毎年、欲求不満のままで終わってしまう。
現役から退いて、ひきこもり的生活になって、庭の奥深さを感じている。というのは、予期しないことがたくさんあるのだ。

まず、何年後をイメージして植物を植えるべきなのか、素人の我々にはわかっていない。毎年4月29日は、村の安市といわれる市のたつ日である。ここでエコ団体なのか、主催者はきちんと知らないのだが、エコ寄付をすると、苗木を1本下さる。100円でもいいので、ついケチな我々は、つれあいとともに100円ずつ寄付して、それぞれに2本の苗木をいただく。今年はブルーベリー、ラズベリー、ドウダンツツジなどがあった。わが家はブルーベリー園を作るべく、2本ともブルーベリーをいただいた。

今年のブルーベリーが、無事に育って、ブルーベリーの実をつけるまでにいたるかどうか、数年みていなければならないだろうが、これまでにいろいろいただいた木がある。
最初のころにいただいたヒメコブシ、だいぶ大きくなった。数年は、花がつかず、ついても数個で、さびしいものだったが、今年はよく咲いた。ヒメという言葉がついているので、そう大木になるとは思えないのだが、どこまで大きくなるかは不明である。

ロウバイはダメになった。植えた場所が悪かったのかもしれないし、わが家にはあわなかったのかもしれない。
ヤマボウシも同様にだめになった。ご近所で、紅白のヤマボウシが見事なお宅があり、うらやましくて、苗木をもらってきてから、「はやく大きくなれよ」と呪文をかけていたのが悪かったのかも。期待が大きすぎて、それに負けたのかもしれない。

お隣との境界に植えた常緑樹、ガレージの入り口付近に植えたもみの木、枯山水の縁を飾ろうと小さなドウダンツツジを植えたのが、これは剪定しなかったためか、伸びすぎてしまった。そのほか、ナツツバキ、ヤマウルシ、ナナカマド、なども大きく育ちすぎてしまった。

この土地定番の白樺、カラマツ、カエデ、ナラ、あちこちから芽がでて、それなりに成長していく。そのままに放任しておけば、自然に淘汰される部分もあろうが、草花がだめになる。何を残して、何を除くか、取捨選択の難しさは人生そのものだ。

決断がつかない部分は、いよいよ混沌として、手がつけられない状態になっている。家の中の断捨離もできなければ、庭の断捨離は、まるっきりだめな状態だ。
そのうち、雑木林になるだけの話だよ、とつれあいはあきらめの表情である。

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