ex(元)何々は弱い

6月10日の夜、BS朝日の報道番組を見ていた。その中で、フランスの新大統領の私生活について、言及があった。女性キャスターが原稿通りだろうが、「付き合っていたセゴレーヌ・ロワイヤルと別れて、ヴァレリーと事実婚になった」と言った。
事実誤認もはなはだしい。セゴレーヌとは4人も子どもをつくった事実婚である。付き合っていたなんて軽い表現ではおかしい。事実婚のセゴレーヌと別れて、ヴァレリーと付き合っているというのなら、まだしもである。

2度離婚歴のあるヴァレリーとの事実婚といわれても、それだけの実績があるのかと思うのだが、大統領就任式にも配偶者的存在として出席しているし、外交の場面でもその役割を果たすというのは、認知されている証拠だろう。

それにしても、元というのか、セゴレーヌは本心、どう思っているのだろうか。5年前、社会党の大統領候補としてサルコジと選挙を戦ったとき、すでにオランドとの仲は終わっていた。大統領候補として主役の役割を演じつつ、オランドに対して、どんな心境だったのだろう。

今回、別れた事実婚の相手は大統領となり、彼女は国民議会議長を狙っているのだそうだ。しかし、その絶対前提条件は、国民議会の議員となることだ。彼女はたしか、大統領選挙で敗れたあと、地方議会の議長職だけ残して、国民議会の議席は放棄したはずである。今回の選挙で、悠々当選を果たすつもりだったのが、絶対多数を獲得できず、17日の第二回投票に持ち込まれてしまった。

勿論、セゴレーヌに対するオランド新大統領の支持はある。しかし、ヴァレリーは、なんと、対立候補というのか、次点となっている候補者を支持すると表明したようだ。新旧の女の争いか?と話題を呼んでいる。

セゴレーヌのような女性は、大統領の配偶者として、ファースト・レディの立場など望みはしないだろう。しかし、オランドへの影響力は、どちらが大きいのだろうか。

「元」というので、損をした女性としては、ナポレオンの最初の皇后ジョゼフィーヌの例もある。

そういえば、亡くなられた寛仁親王の信子妃はどうしていらっしゃるのだろうか。女性週刊誌の広告によると、8年の別居生活とか。今回のご葬儀の喪主は長女がなさる。離婚されたわけではないが、かくも公的な場面から無視されているというのは、ご本人のご意思なのか、それとも?と不思議な気持ちでみている。
「現」でもこういう立場になられる方もいらっしゃるのだ。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。