女の戦い

6月17日、父の日であり、ギリシャの再総選挙の日、フランス国民議会の第二回投票日と話題いっぱいの日である。
フランスの放送は、一昨日から、オランド大統領の新旧パートナーに関する話題で盛り上がっている。旧パートナーのセゴレーヌ・ロワイヤルの対立候補を、新パートナーのヴァレリーが支援するつぶやきをしたので、がぜん、大問題になったのだ。

先週日曜日の第一回投票で、トップとなったけれど、当選を決められなかったセゴレーヌ、第二回投票に残ったのが、以前は社会党候補で、今回、セゴレーヌが社会党候補で出馬したため、無所属ででたオリヴィエ・ファロルニ。セゴレーヌがパラシュート候補(落下傘候補)として、地盤がないのに、彼はしっかり地元に根づいている。
そのところを、ヴァレリーは評価したツウィートをしたのだ。

オランド大統領は、勿論セゴレーヌ支持なのだが、現パートナーがそれに反する行動をしていることで、窮地に陥っているようだ。イタリア訪問で、イタリア首相との共同記者会見でも、この問題で質問をあび、困惑していた。

ミッテラン大統領のケースを思い出した。ダニエル夫人とは別居状態だったが、これを公式にすることはなかった。ダニエル夫人は第二次大戦中、レジスタンスで活動した筋がねいりの人。夫フランソワがだんだん現実的政治家になるのに、彼女は断固として、その理念を貫いた。

夫は大統領として、モロッコの国王と仲良くしようとしているのに、彼女はサハラの反政府運動を支援、またクルド人を支援するなど、フランス政府の方針と食い違った活動をしていた。それは時には外交上の問題となった。
また、夫の女性問題でも苦しんだはずだ。彼女はリヴ・ゴーシュにある自宅に住み、エリゼ宮には、愛人とその間の娘が住んでいた。

17日の投票では、セゴレーヌは劣勢とされている。もし、落選すれば、もちろん、国民議会議長のポストは手に入らず、無冠の人となってしまう。
ヴァレリーはツウィートしすぎ、と考えるフランス人が多数とのことだが、嫉妬からのことと受け止められている。
さあ、女の戦いはどうなるのだろうか。

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