小切手の消滅

5月初めにフランスへ行く飛行機の中で読んだルモンド紙に、「小切手がなくなる」といった記事をみつけました。
フランスでは、以前、カードより小切手を使って支払うことが多かったので、時代の変遷を感じました。
小切手は、日本では個人で使われることが少ないので、フランスの使われ方をみると、本当に不思議でした。
フランスの銀行に口座をもつと、小切手帳を発行してくれます。これはたしか有料でした。

本当に小額でも、小切手をきって、相手から拒否されることはあまりありません。スーパーのレジでも、現金ではなく小切手をきる人を多くみました。
私は、フランス語で数字を書くのに、自信がなかったので、小切手帳を受け取ったものの、1枚、2枚つかったかどうかでした。

フランスではカルト・ブルー(青色のカード)と呼ばれる銀行カードが流通していて、いろんな店に端末があり、美容院でも、お花屋さんでも、小さな商店ですら、カード決済が可能でした。だから、カード使用のほうが多かったのですが、フランスの場合、暗唱番号は銀行から指定してくるので、忘れるとことでした。
でも小切手を好む人もいて、友人の一人は、レストランの食事のあとも小切手を切っていました。カードはいやなのだそうです。

今回の旅行で、円高傾向にあるので、買い物もばっちりしよう、と張り切っていました。いつもだと、到着すると翌日くらいに、銀行のCDで、300ユーロ程度の現金を引き出すのだが、今回は、以前準備して使っていなかったユーロがあって、それを持参、銀行のお世話になることはありませんでした。

宿泊は代父の家、食事もほとんどその家で食べるので、レストランの費用もかかりません。事情があって、あまり外出をせず、ほとんど家のなかにいたので、買い物にもでかけませんでした。
以前、特に独身時代は、パリにきたら、これだけの買い物をと、リストを作って、ブランドの店や、フォーションで食料品、プランタンやギャルリー・ラファイエットといったデパート、オペラ界隈のお店と、疲れ知らずでショッピングを楽しんだものだった。

ところが今回、買い物をしたのは、近所のスーパーくらい。買ったのは、スープの素くらいだ。友人にたのまれたので、個数は多かったけれど、せいぜい30ユーロ程度。3泊ほどの旅行はあったので、少しは出費があったけれど、それらもカード決済だから、現金の必要性はほとんどなかった。

昨日は1ユーロ95円台まで円高になったと、報道があったけれど、もっと買い物にがんばるべきだったかな?と今更に思っている。徐々にフランスでの出費が決済されてきているが、これまでのは105円(手数料も含む)程度の交換率だ。

そういえば、20代で最初に海外に出かけた時は、トラヴェラーズ・チェックというのを作っていったものだった。今頃、こんなものを作る人はいるのだろうか。本当に世の中、進歩したものだ。

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