便利それとも不便?

東京に行くと、竹橋にあるホテルにいつも泊まっている。最寄駅は東西線の竹橋である。東西線はあまり便利な線ではない、というと語弊があるかもしれないが、そこからどこかへ出かけようというとき、目的地に東西線だけでいけることはなく、乗り換えが必ず必要になるのだ。

今回の上京では、車ではなく、長野新幹線を使った。東京駅に到着して、ホテルまでの遠いこと!!実際の距離は近いのだが、とても歩くのだ。駅の構内に東西線の案内があって、いつの間に、東京駅に乗り入れしていると、大喜びでその案内板に従って歩いたことがある。なんのことはない、東西線の大手町まで歩かされた。
今回はその轍を踏むまいと、丸ノ内線に乗って東京ー大手町の1駅をのり、大手町で東西線に乗り換えたのだが、ここでもやっぱり相当歩いた。そしてたった1駅で竹橋に到着する。

これについては、まだ丸の内線も東西線も東京メトロという同じ会社の線だから、乗り換えのためにいったん改札を通っても問題はない。
その翌日、幡ヶ谷へ行った。路線図でチェックすると、竹橋から東西線で九段下まで行き、そこで都営新宿線に乗り換え、新宿経由で京王線の幡ヶ谷までとなる。九段下で乗る都営新宿線は、ほとんどが京王線に乗り入れており、一本で幡ヶ谷まで行ける。

さて、竹橋で切符を買おうとするが、幡ヶ谷までの案内はない。他社乗り換えで、都営線の範囲は料金が出るが、幡ヶ谷がない。つれあいは混乱している。私は適当な金額(最低)で買っておいて、出るときに精算すればいいと言ったのだが、つれあいはそれをきらう。ああじゃない、こうじゃないと口論した挙句、なにかしらの金額で購入した。
案の定、幡ヶ谷の改札口が通れない。金額的には足りているはずなのに、とつれあいは文句を言っている。駅員の窓口で切符を渡すと、京王線の分を払ってくれといわれる。そんな!!とつれあいは不満だ。「竹橋から来たのですが、どう切符を買えばよかったのですか?」と聞くと、「新宿まで買って、あとは出るときに精算してください」とのことだ。やっぱりそうじゃないと、つれあいに言う。つれあいはまだ不可解な表情のままである。

帰りも問題だ。自動販売機では都営新宿線の乗り換えまでしかない。また窓口で質問する。「九段下まで買って、九段下で乗り換えの時に精算窓口で、竹橋まで買ってください」という。賢い消費者をめざしている私としては、九段下で精算しても、東西線を利用するとき、割引は適用されるのでしょうね。改めて160円を払うことにはならないでしょうね、としつこく確認する。「大丈夫です」という返事を信じて、その方法で帰ったが、いちいち精算しなければならないとは、乗り入れは便利だが、不便なところもあるものだ。

本当は私はパスモではないが、ジパング倶楽部のカードにチャージしているので、このカードを使えば、切符を買う必要はない。しかし、このカード、改札口を通るたびに金額が示されるのだが、瞬間的なので、いくら引かれて、いくら残っているか、読み取れないのだ。だから、たとえば半蔵門線から銀座線へと三越前で乗り換えるときでも、はたして2路線分引かれているのか、あるいはちゃんと1路線で計算されているのか、よくわからない。だから、改札口を通る乗り換えの場合は、確実を期して切符を購入することにしているのだ。
アナログ人間、なかなか便利なシステムに乗れないでいる。


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