オープン・ガーデン

つつじ通りの突き当たりのお宅は、オープン・ガーデンという小さな板書が、郵便受けの下においてある。あまりに小さくて、暗いところなので、よく見えない。家主の言では、見えないからではない、なんせ人が通らないから、全く訪問者はないとか。

このお宅の庭は立派だ。南側に開けた庭で、中央はブルーベリー畑になっており、右の丘には各種のモモ(11月まで食べられるとか)、庭奥は野菜畑、空いた所に草花と植木が配置されている。ほとんどは別荘地で採取したものや、それから芽出ししたもの、とか。しかし、種類は多く、めずらしい草花もたくさんある。

うらやましいのは、常に何かしら花が咲いていることだ。やはり彩がなければ、庭の楽しみは少ない。あるいは、別のお宅では、レンゲツツジに特化して、オープン・ガーデンをされている。庭中、レンゲツツジを植えて、その花盛りの時は見事である。そのかわり、期間限定、その期間も短い。美しく咲かせるために、惜しげもなく花がら摘みをされている。

わが家もオープン・ガーデンとしゃれましょうか?とつれあいにもちかける。オープンにしなくても、おのずとオープンじゃないか、とつれあいは言う。わが家の庭は、通りから見通せる。とはいいながら、勾配があるので、東側の奥の方は見えない。見せたいけれど、花がそろって咲いてくれない。ひとつひとつがぽつん、ぽつんと咲くだけである。今は、マーガレット、芍薬、姫シャガ、オダマキなどが咲いているけれど、密集していないので、単発で栄えない。

テレビ番組などで、ガーデニングを初めて3年で、とか4-5年でこうなりました、なんていう人たちがいるが、どうすれば、花々をあんなにきれいに咲かせられるのだろう。わが家はもう8年もたっているのに、いつも同じ状態のままだ。花にこだわっていないからかもしれない。

福寿草から始まって、スノードロップ、ヒヤシンス、スイセン、クリスマスローズ、とぼちぼちと咲き始めるが、マスではないので、自分たちで楽しむだけである。人さまを楽しませるほどのものではない。

今、しきりにあちこちに芽が出始めたコスモスを一か所に集めている。また、鳥の餌として与えている向日葵の種がこぼれて芽をだしたものも、集めた。バラはこの冬の寒さで傷んでしまい、今年の花はどこまで期待できるか疑問である。

一度、その道の達人あたりのご意見なども拝聴して、と思っているが、庭師2人、腰痛をかかえ、引退寸前、どうもオープン・ガーデンにはいたらなさそうだ。

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