サントン人形

我が家の聖家族(クレーシュ)はサントン人形で構成されている。サントン人形とは、プロヴァンスの特産品で、かたく焼いた粘土の人形に彩色が施されている。

クリスマスの聖家族は小さいものが多い。マリア様、ヨゼフ様、飼い葉おけのイエズス様、そのほか、東方の3博士、それに村人たち、馬、牛、ラクダ、鶏、アヒル、羊といった動物たち、がクレーシュを構成する。

そのほか、プロヴァンスの伝統的な服装や職業のサントン人形もある。女は働き者、男は怠け者に作られていることが多い。

これらのサントン人形がクレーシュを構成するようになったのは、中世時代からという。革命時代には公共の場にクレーシュを飾ることが禁止され、プロヴァンスの人々は家の中に飾るようになったそうだ。

1803年からマルセイユのサントン市が始まり、それ以来、ずっと続いているという。毎年11月末から12月末まで、カヌビエール通り(マルセイユ一の繁華街)の一角にサントン人形の市がたつ。

まだ買い足りないものがたくさんある。もう一度この市を訪れたいものだ。

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