若草物語(2)

小学校時代に読んだ本が、その後の人生を左右することは多いのだろうか。私は「若草物語」で、清貧の生活、家族のつながりなどを学んだ。

そのほか、夢中で読んだのは「あしながおじさん」、「赤毛のアン」、「小公女」、「アルプスの少女」などがある。
「あしながおじさん」では、私も孤児かもしれず、しっかり勉強していたら、だれかそれを認めてくれて、留学をさせてくれるかもしれない、などと空想していた。
「赤毛のアン」では、カナダの景色にあこがれ、田園生活を夢見た。
「小公女」では、現在の貧しさから救ってくれる人がいつか現れる、と思ったりしたのだ。
「アルプスの少女」では、わらや枯れ草の上に眠ること、夢遊病にかかってみた、などと思ったりしたものだ。

結局、他力本願ではどうにもならないということを、実生活で体験し、児童文学からは卒業していったのだが。

それでも「若草物語」は心の中に深く残っていたように思う。朝食やクリスマスのごちそうを、貧しいひとに配るためにがまんするといった、クリスチャンの犠牲的精神は今も教訓になっている。

あと1カ月もすれば、クリスマスになるが、なにかできるだろうか。

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