秋の名残

この数日、とてもよいお天気続きです。最低気温がマイナス3度くらいになり、ベランダの鳥用の水が見事に凍っています。木の葉が急いで散っていきます。落ち葉のじゅうたんですが、このまましておくと、あとが汚くなるので、落ち葉かきをしなければなりません。散ってすぐの時は、まだ太陽の温かさを残し、黄色や紅の色が鮮やかで、集めていても気持ちがいいのです。

リルケの「秋の日」という詩をご紹介します。(吉田秀和訳)
主よ、時です。夏はとてもおおきかった
あなたの影を日時計の上に投げかけ
野の上に風を走らせて下さい。

最後の果実に満ちよと命じ
彼らにあと二日の南国よりの場を与え、
彼らを完熟に向けておしやり
最後の甘味を重い葡萄に注ぎ給え。


今家を持たぬものはついに何の家も建てず
今独りでいるものは長くそのままでいよう。
夜、目覚め、読み、長い手紙を書き
並木道を行きつ戻りつ、あちこちを落ち着きなく
小迷うだろう、木の葉の走る時。

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