オリーヴ・ヌーヴォー

南仏で生活して、オリーヴをたくさん消費するのにびっくりした。もちろんオリーヴオイルはヴァージンオイルやらいろんなタイトルがついたものがたくさんあった。私の好きな観光地レ・ボー・ド・プロヴァンスの周辺にはたくさんのオリーヴ畑があって、ここのオリーヴが最高の品質なのだと聞かされていた。
 「オリーヴの終わるところ、地中海は終わる」(Ou l'olivier renonce, finit la Mediterranee)とジョルジュ・デュアメルが言ったように、地中海とオリーヴは切っても切れぬ関係だ。

 当時、あまりオリーヴが好きではなかったので、そう関心を示すこともなく、初絞りなどの行事にもいかなかった。
 ところが日本に帰ってきて、生のオリーヴを食べる機会がなくなった。そうすると、とても食べたくなる。

 収穫は11月から年をこして2月始めごろまで。昔はオリーヴの木に梯子をかけて、一粒ずつ収穫されたものだが、今では下にシートを敷き、木をゆらしたり、器具を使ってふるい落とし、落ちたものを収穫する。

大きい実は食用にされ、小さい実は収穫した日に搾り機にかけられる。そうして香りを保つのだそうだ。
 レ・ボーの高台から見渡すオリーヴ畑のモスグリーンの景色が目に浮かぶ。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。