諸聖人の祝日

今日は11月1日、フランスでは諸聖人の祝日(Toussaint)という祝日です。お墓参りの日といわれています。これは2日が死者の日で、それと組み合わせた形で、1日にお墓参りをするようです。
 フランスはカトリックの影響が大きい国ですから、国の祝日にたくさんのキリスト教の祭日がはいります。12月25日のクリスマスなどもそうです。
 フランスで死者を悼むのはどういう形でするのかな、と思っていました。お葬式に参列したことはありませんが、カトリック信者が亡くなった場合、教会でのミサ、そして埋葬となります。腐敗防止の処置をされて、棺にいれられ、墓所に収められる、あるいは埋葬されるのが一般てきですが、このごろは火葬を希望している人も多いそうです。日本と違うのは、火葬の温度が高く、遺骨ではなく、遺灰となり、散灰(墓地や海など)をするようです。

 1年目の命日、あるいは5年とか10年とか、節目になる年の命日のころ、故人を思い出して祈ってくださいといったお知らせが新聞の慶弔ページにでることがあります。また命日に近い日曜日のミサなどで、故人の名前を司祭があげて、故人のために一緒に祈りましょうといったことを言ったりします。

 お盆やお彼岸にお墓参りをすることのないキリスト教徒は、この11月1日に菊の鉢植えを持って墓参りをします。今では菊のほか、シクラメンなどもよくみかけるようになりました。
 以前は菊の花はお墓や死者をイメージするものとして、贈り物には不適といわれていましたが、このごろでは切り花はプレゼントとして使われているようです。菊の花は日本から伝わったものだそうです。

 7年前に亡くなった母のお墓に、1日にはいけませんが、今月中にいくつもりです。菊の鉢植えにするか、華やかなことが好きだった母だから、赤いシクラメンにするか、まだ決めていません。

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