干し柿作り

今年は柿が不作という。春先の天候異変で、実のつきが悪いというニュースをきいて、心配していた。去年の日記ではもうすでに干し柿をつるしている。スーパーに問い合わせをしたら、今日、長野からの柿が入荷しますという。早速買いに行った。値段もいい。「なんせ、今年はなりが悪いからね」といわれると、「ちょっとお高くても仕方ないわね」と思わざるを得ない。

大きい百目柿と富有柿のような平たい柿の2種を買う。来合せた知人、猿が来ないかね、という。自然いっぱいのところでは、夏の野菜はイノシシ、タヌキなどに食べられ、干し柿は猿と、恵みを共有したがる動物は事欠かない。

それが昨日のことで、今日は昼から陽だまりの中、一心に柿の皮むきをする。干し柿を商品として大量生産するところでは、皮むきの機械があるらしいが、私は包丁でたんねんにむいていく。渋がすごい。手が真っ黒になっている。5個ずつ紐でつるすのはつれあいの仕事だ。

つりさげるための竿は去年から残したままだ。鳥たちのいいブランコになっていた。つれあいは鳥たちに「ここは禁止区域だ」と宣言しているが、そのかたわらで、鳥がくる。糞をするなよ、したら焼き鳥にするぞ、とわめいている。

全部で100個ほどつるして、今年の宿題が一つ終わった。明日は白菜と大根を漬けなければ。こうして季節は身近なところで進んでいく。今日は立冬。

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