レスト・デュ・クール

今朝、BS2のワールドニュースの中で、F2のニュースをみた。まだ11月というのに、すでに冬に向けた慈善活動が始まっている。

今日の放送では、Banques alimentaires(食糧銀行)とRestaurent du coeur(レスト・デュ・クール、心のレストラン)がサービスを始めている。
食糧銀行とは、スーパーの出入り口付近にかごが置いてあり、そこにスーパーで購入した食料品(生ものはだめ)を寄付するのだ。夕方に銀行から集めにきて、それを適切に、必要とする人に配る。

心のレストランは、炊き出しが本来の姿だが、やはり食料品を配ったり、施設で給食を食べさせたりする。この心のレストラン、1985年に喜劇役者のコリューシュが始めたものだ。コリューシュは過度とも思えるほどの風刺をきかせた漫談をし、大統領選挙にも出馬するといった、ちょっと風変わりな役者だった。私はあまり好きではなかった。

しかし、この活動を始めたとき、なんと社会性のある役者なのだろうと思った。翌1986年に交通事故で死亡、しかし、その遺志は引き継がれ、もう4半世紀にもなっている。

日本でも一度日比谷公園に年越し派遣村ができて、同様の活動をしたが、全国的な広がりはなく、きちんとした団体もない。

フランスで感心したことの一つがこれらの慈善活動のありかただ。とても実際的で、実効性がある。

ああ、フランスも冬を迎えた。(時ならぬ降雪のニュースもありました)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。