本当の親はだれ?

昨日、野田聖子衆議院議員が出産されたというニュースが流れた。おめでとうございます。
50歳4カ月での超高齢出産だ。

野田議員のことについては、フェミニストの活動にかかわったものとして、いくつもの点で共感を覚えている。
1)夫婦別姓をつらぬくため、事実婚をしていること。
2)不妊治療を長く続け、それを公表していたこと。
3)法的規制のある非配偶者間人工授精の手段をとり、それを公表していたこと

そしてその結果が今回の出産となった。第三者ながら本当にほっとしている。しかし、これがこれからの親子関係の法的な見直しと結びついてほしい。

科学の発展はすばらしい。昔は「3年子なきは去る」とも言われていたし、子供ができないがゆえに悲劇の離婚というのも多かった。(あまり知識があるわけではないが、ナポレオンとジョゼフィーヌ皇后の例や、近代ではイランのパーレビ国王とその妃)

今や、望み通りというわけではないが、体外受精といった方法で、卵子と精子を結びつけ、そしてそれを卵子の持ち主以外の女性の胎内にいれて、出産する「代理母」と呼ばれる方法もある。

性交による妊娠、出産しかなかった時代には、父と母は特定可能であった。ところが、現在は精子や卵子が提供され、母体も代理ということが可能になった。いったい、どの要素をもって父といい、母といえばいいのだろうか。

この問題は私の関心事でもあるので、数回にわけて、書いていきたい。

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