ランドセル

この数日、漫画タイガーマスクの主役伊達直人と称する人から、児童養護施設へ、ランドセルの寄付が続いている。今日はとうとうすべての都道府県で寄付が行われたとのことだ。

ランドセルが4万円もするのをはじめて知った。これでは養護施設ならずとも買えない人もいるだろう。そもそもランドセルというのは、必要なのだろうか。1年生になるときの必需品とされているが、これは6-7歳の子供にとっていいものだろうか。風袋が重すぎる印象がある。

私はランドセルを使ったことがない。私が小学校1年になるとき、ランドセルは存在していたけれど、私には買ってもらえなかった。そのお金がなかったようだ。入学式、通学時、私に与えられたのは赤いビロードでつくった下げ袋だった。

その当時はベルベットという言葉は知らず、ビロードと呼んでいた。作ってくれたのは母なのか、洋裁を仕事としていた叔母なのかしらないが、それはランドセルのかわりだった。3歳上の姉は何をもっていたのか、覚えていない。

まだ国民全体が貧しい時代だから、新入生全員がランドセルを持っていたとは思えないが、一緒に通学している友達はランドセルだった。母に私もランドセルがほしいといったけれど、買ってはもらえなかった。

だからランドセルが重いのか、使い勝手がいいのか、わからない。しかし、こんなに普及していることをみれば、きっといいのだろう。

フランスではランドセルはカルターブルという。日本と違い、横長で、やはり背中にしょうようになっている。革製ではなく、化学繊維でできているが、それなりに重い。
画一化をきらうフランスなのに、学校で使うものは細かい指定があり、それをそろえなければならない。

新学期(9月)には、学校指定の学用品をそろえるのが大変だ。費用もかかる。その費用がだせない家庭については、補助がある。

私は新入生すべてが必ずランドセルを持つ必要はないと考えるが、この美談が来年も、再来年も続くことを期待している。

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