日本人の宗教観

今年もまた初詣の人は多かったようだ。厄除けや商売の神様といわれる神社など、100万人を超える人が詣でるという。

キリスト教徒には復活祭やクリスマスだけ教会に足を運ぶという催事信者もいるが、神道、仏教については、それが多すぎる。

初詣をした人にアンケートをとりたい。この寺社を信仰しているのかと。日頃から信仰し、お参りしているのなら、新年にあたって、新たにお祈りをするのも納得がいく。しかし、年に1回だけ、お賽銭をいれ、破魔矢をいただき(有料だけれど)、お神酒にでも与って、それで1年が守られ、健康や成功が約束されると思うのは、あまりにいい加減ではないだろうか。

あまりいい信者でもないし、教義を学んでもいないが、キリスト教は愛の宗教であるとともに契約の宗教でもある。神と契約したことを守ってのち、ご加護が得られるのだ。

菅首相に問いたい。あなたは本当に伊勢神宮を信仰しているのかと。歴代首相は、毎年始めに伊勢神宮参拝を慣行として行うが、これは公務なのであろうか。日本は宗教国家ではないはずなのに。

以前、キリスト教徒であった大平首相も伊勢神宮参拝をなさった。非常な矛盾を感じたものだ。

便宜的な宗教観、これが日本のあいまいさの象徴かもしれない。

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