親の責任

1月25日に「父親の年齢」という文章を書いた。その中で、ミシェル・ポルナレフというシャンソン歌手が、66歳にして初めての子供の父親になったという事実を書いた。

ヤフー・フランスをみると、今日、再びミシェル・ポルナレフについての記事がある。Voldiaと名付けられた子供の真の父親ではなかったというのだ。

ミシェルの女友達であるDanyellahが涙ながらにこの事実を告白したそうだ。DNA鑑定も受け、その事実が確認されたという。ミシェルは家を出て、ホテルに移ったとか。

こうなると66歳にしてパパになったと喜んでいたのが、皮肉な結果になったものだ。そしてこの子はどうなるのだろう。昨年12月に生まれているのだから、すでに出生届は出されているだろうが、ミシェルは親子関係不存在の訴えをするのだろうか。

野田聖子議員は、著書を発表、その中で、代理出産で生まれた子供には、いくつかの疾患があり、生後1年の間に6回の手術を受けることなるそうだ(テレビでみただけなので、不確実な記載である)。野田議員は、それらの疾患を出産前に承知していたとのこと。

野田議員は、そういう疾患のあることがわかった上で出産したけれど、代理出産の場合、疾患があるとわかった時点で、引き取りを断る依頼親がいるという。

80歳以上になってもまだ精力的な演奏活動を続けるダニエル・バレンボイム(だったと思う)は、その理由を、「注意深く両親を選んだから」と冗談で言っていた。健康な心身を与えられたのは、自分がそれを与えてくれる両親を選んだからだ、という。

親子関係が「自然の摂理」でなくなったとき、「子は親を選べない」というが、そして反抗期には「産んでくれとたのんだわけじゃない」と必ず言いたくなるが、本当に「子が親を選ぶ」権利がほしくなる。「親の責任」をもう一度、考えてみたい。

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