火山についての考察

霧島連山のなかの新燃岳が、連日、爆発的噴火が起きている。同じ活火山の浅間山のふもとに暮らし、3年前に噴火を経験した我々にとって、本当に他人事ではない。火山灰の始末の悪さ、空振の不気味さ、思い出す。

どのくらいの期間、噴火が続いたか、もう覚えていない。そんなに長い期間ではなかったように思うが、特産のキャベツや観光地として、実害のほか風評被害に泣いたという話はきいた。

いつ噴火がおさまるのか、専門家の意見もいろいろのようだが、1年以上続くかもという説もあるようだ。早くおさまってほしい気持ちは私ももっているが、自然のなせるわざは、いかんともしがたい。

長期にわたるのは、三宅島のケースでも経験している。三宅島は全島疎開という、大胆な対策をとった。島だからできたことかもしれない。
私たちの家は浅間山から8キロのところにある。今回のような場合には、避難するかどうか、ぎりぎりの距離だろう。

去年の4月には、アイスランドの火山(Eyjafjoll)が噴火し、その噴煙でヨーロッパの空が混乱したことを思い出す。大気や海水には国境がない。制空権などは設定できても、噴煙に対し、アイスランド国内にとどまってくれなんて、言えないし、自然に対しては、政治もなんの力もないのだ。

私は信じていないのだが、浅間山の噴火を研究している人の話によると、フランス革命勃発の理由の一つに、浅間山の噴火があげられるのだそうだ。噴煙が気流にのって、ヨーロッパへとひろがり、悪天候、そして農作物の不作となり、その結果、革命がおきたのだという。

またナポレオンがモスクワ遠征をして、早い冬将軍の到来に、なすすべもなく退却をした理由に、やはり火山の噴火による天候不順をあげている説もある。

新燃岳の噴火が、宮崎県や鹿児島県に限らず、どんな影響を及ぼすのか、まだ先の話である。

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