ハンドクリーム

冬になると必需品になるハンドクリーム、これに凝っている。お取り寄せなんてものではなく、わざわざ工場まで買いに行くのだ。それが遠い。フランスも南仏、サロン・ド・プロヴァンスという小さな町にある。

交通の便もないため、レンタカーをしていくか、友人の車で連れて行ってもらう。オーガニック製品で、オレンジの香りをつけたオリーヴ油のものである。50mlで10ユーロ(1130円くらい)なので、馬鹿高いとも言えないが、交通費と時間を考えると、値段はつけられない。毎年1回、友人の分も含めて、買い物旅行をする。

年齢のせいか、寒冷地に住んでいるせいか(水がとても冷たい)、手が荒れる。つれあいも同様だ。このハンドクリームを使うようにすすめると、「そんな高いハンドクリームはもったいなくて使えない」と、ワセリンなど薬局で買ってきたものをすりこんでいる。

パリでいつも寄宿している知人宅の夫人に一つ差し上げたことがある。私より20歳以上年上だから、肌荒れの悩みももっと深いだろうと思ってだ。ところが、あまりありがたがらない。
肌荒れしないのだ。まず水仕事がない。お手伝いさんがくることもあるが、料理をするときも水を使ってということがあまりない。お洗濯、洗濯機にかけるだけである。食器を洗うのは、食器洗い機、掃除に水は使わない。

彼女はあまりお風呂にもはいらないし、日々の洗顔、歯磨きあたりに水を使うのだろうか。そのくらいなら、ハンドクリームなど必要としないのかもしれない。
洗顔に水を使うのかもはっきりとは知らない。一度、日本からお茶を使った石鹸をお土産にしたことがあるが、洗顔にも使えるとてもやさしい石鹸だ、と説明したら、反応がいまいちだった。石鹸洗顔ではなく、クレンジング洗顔なのかもしれない、と思ったことがある。

このハンドクリームのほかには、シアバターのはいった製品が本当にしっとりとする。化粧品にはあまりこだわらないのに、とおかしくなるが、1日のうちに10回以上はすりこむものだから、お気に入りの品があるだけで、とても幸せを感じている。

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