聖マリアお潔めの祝日(2月2日)

今日は節分、我が家も恵方巻きを作った。そのためというのは言い訳にすぎないが、昨日のマリア様の祝日をすっかり忘れてしまっていた。仕事で出かけ、帰りがちょっと遅かったせいもある。

カトリックでは2月2日は聖マリアお潔めの祝日である。別名は主の奉献の祝日といって幼子イエスが教会に初デビューしたお祝いの日である。
この日を象徴するものが2つある。ひとつはろうそく、もうひとつはクレープである。
ろうそく:ろうそくをもった行列が行われ、光に満ち溢れた1日となる。
クレープ:なぜなのか知らないが、この日にはクレープを焼いて食べる習慣がある。

フランスの知人宅にたまたま2月2日に伺ったことがあった。ちょうどいい時にきた、と台所に案内される。これからクレープを焼くから、みてなさいという。そして、どこからか、金貨をもってきた。本物のナポレオン金貨なんだぞ、と、まずは金貨の説明から始まる。

なぜ金貨をもってきたのか、これはクレープを焼き、裏返しする瞬間に金貨をつかむことができれば、この年の幸福が約束されるのだそうだ。つかめたり、失敗したりしながら、20枚ほど焼きあげた。

クレープはまとめて食卓に運ばれ、いろんなソースをからめて食べる。日本では甘いジャムやフルーツソースなどをからめて、おやつとして食べているが、フランスでは肉や魚を煮込んだものをのせたり、メインの料理として出されることもある。

私としては、デザートとして出されるクレープシュゼットが一番すきなのだが。
いづれにせよ、カトリックでは大切な祝日である。

日本に帰ってきて、1月6日のエピファニー(御公現の祝日)や2月2日の祝日をお祝いすることがなくなってしまった。冬場で、一緒にお祝いをする友人が近くにいないこともある。
来年は忘れずにちゃんとお祝いしなければ、と自分に言い聞かせている。

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