Saint Valentin(ヴァレンタイン・デー)

明日、2月14日はヴァレンタイン・デーである。月曜日だから、義理チョコなるものがたくさん贈られることだろう。

なぜ、2月14日がヴァレンタイン・デーと呼ばれるのか、それは2月14日が聖ヴァランタンの祝日であるからだ。カトリックは聖人に叙した人を、1年の日々に振り分けている。聖ヴァランタンは2月14日、私の洗礼名にいただいているマリー・マドレーヌ(マグダラのマリア)は7月22日だ。

それでは聖ヴァランタンと言う人はどういう人かといえば、諸説あるらしいが、3世紀のイタリア、テルニの僧で、ディオクレティアヌス皇帝の治世下、殉教したのだが、愛と情熱の伝道者として知られていたらしい。聖列化され「愛の守護者」と扱われるようになったとか。

時は2月、ちょうどこのころから、鳥たちがつがい始める。ほんとうに餌台に集まる野鳥のさえずりのトーンが高くなっている。「愛の季節」のはじまりなのだ。

ヴァレンタインカードのやりとりはアメリカでさかんになったらしい。旧大陸から新大陸へと移住した男性たちが、旧大陸に残った妻や恋人への手紙をしきりと送っているが、その習慣がヴァレンタインカードとして残ったわけだ。

カードだけではなく、チョコレートを女性から男性へというのは日本で始まったのではないだろうか。パリの知人A氏にヴァレンタイン・デーだからと、チョコレートを贈ったことがある(友情のあかしとして)。怪訝な顔をされた。そこで、日本でのこの習慣を説明すると、軽蔑したように言われた。「愛の告白は、フランスでは男性からするもので、女性はそう仕向けることは可能だが、自分から言うのははしたない」(ちなみに年配の男性だから、古い感覚)。
また贈り物も、常に男性がするものなのだそうだ。

そのお返しのホワイトデーについては、もうあまりに商業目的でできたものなので、話題にすることもできなくなった。

そうは言いながら、フランスでも商業化は進んでいて、2月になると、やたらショーウインドウや雑誌などに、ハートマークが目につくようになる。男性から女性へ、女性から男性へ、クリスマスに続くギフトの季節ともなっている。

フランスにサン・ヴァランタンという小さな村がある。ここには2月14日に、恋人や婚約者たちが集まってくるとか。ここの村長さんが1月に日本にきて、どこかのチョコレートメーカーの宣伝に参加していたようだ。

我が家の男性は、チョコレートよりあんこが好きだから、ほしがらないのでプレゼントはなしだ。

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