夫婦別姓

今日、たまたまヤッフーでニュースをみていたら、野田聖子議員の子供の父親が、入籍したという事実を知った。子供を戸籍に載せるにあたり、子供と同じ姓を、ということらしい。

姓は野田を選択している。男性が譲った形である。ほっとした。というのもこれで生まれた子供の父親が確定するからだ。結婚していない場合、遺伝子的には父親のほうがちゃんとした親であるにも関わらず、野田聖子議員が出産した場合、母親と認定され、母親の籍にいれられる。

野田議員は夫婦別姓を標榜されていた。彼女の場合、自分の姓を変えたくないという気持ちや都合があってのようだ。だから、以前は事実婚であったし、今回は男性が野田姓となられたようだ。

私は若いころ、自分の姓がいやで、その姓を離れるために、結婚をしたかった。しかし、ある程度年齢が加わり、生まれた姓での生活が長くなると、愛着もうまれ、またフェミニズムの影響もあって、夫婦別姓に賛成している。

長兄などは、家族制度の崩壊や、夫婦仲が悪くなるなど、あまり説得力のない理由で、夫婦別姓に反対だ。保守的な人はだいたい反対している。

同姓にしても、家族制度は崩壊しつつあるではないか、といって反論できるが、親子関係はいささか複雑になるのは事実だ。

中国や韓国では夫婦別姓できている。フランスも法律的には夫婦別姓である。ナポレオン法典は、生まれたときの姓を死ぬまでもち続けるとしている。だから、結婚して夫の姓を名乗っているようであるが、法律的には生家の姓を維持している。

フランスでは子供は父親の姓を名乗る。したがって、女性の姓はだんだん減っていく。それが希少な姓である場合、問題だ。残したい場合は、結婚をせず、生まれた子供を女性のほうの籍にいれる。
日本のように、女性の籍に男性をいれることが可能なやり方は、姓を残す点では救いがある。

フランスでは法的には姓が別でも、日常生活では女性は男性の姓を名乗る。昔、フランスの空港で、入国カードに記入するとき、nom de jeune filleという項目があった。旧姓という意味とは知らず、若い女性の名前とそのまま解釈し、まだ20代であった私は怪訝に思いながらも、2度繰り返して同じ姓を記入したのであった。

夫婦別姓にすると、お墓も問題になってくるのだろうか。婚家の墓には入れなくなり、実家の墓に入るとか。
これも時代の変化に伴った問題の一つであり、早く別姓への道筋がついてほしいものだ。


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