金を少し売りました

先日、東京へ出かける用事のついでに、銀座であの田中貴金属へ寄りました。金を売るためです。
テレビでも宣伝しているので、わが家の金を集めてみたのです。いわくのあるものは除くことにしました。いわくといっても、たとえば、40年前、母とギリシャを旅行し、アテネの貴金属店で買ってもらった細い金のブレスレット、とか、フランスの代母からもらった十字架やマリア様のペンダントなどです。

曰くなしというのは、誰からもらったか、どこで買ったかわからないような、アクセサリー類とか、切れてしまった鎖、イヤリングの片方しか残っていないもの、アクセサリーボックスをみると、そんなものが、捨てきれずに残っています。そんなものを集めました。
つれあいもネクタイピンなどを供出してくれました。サラリーマン生活が長かったので、タイピンやカフスなど、いくつかあります。もう使うこともないだろうし、というより、壊れたものが半分はあります。

アフリカにいたとき、作った指輪あたりも曰くなしです。日本で銀座あたりを歩いているとき、一時、パワーストーンみたいな石を配っていることがありました。後生大事に持ち続けていたのを、指輪やペンダントトップに作ってもらっていたのです。重たくて、もう使っていません。

死蔵しているともいえる金、コマーシャルにのって売るのもいいのかも、と友人とともに出かけました。銀座店の4階が買い入れをしています。
一人ひとりボックスになっていて、隣の声は聞こえることがありますが、そう気になるほどではないし、顔はみえません。1対1の対応です。

差し出した金製品の、刻印のあるものとないものをまず区別し、刻印のないものについては、少し削って含有率をみますがよろしいですか?と聞かれる。もう使わないものばかりを持参しているので、それはかまわない。
案の定、金ではありません、と言われるものもあった。わが家にそんなに金があるはずはないから、と奇妙に納得だ。

24金、22金、20金、18金、14金と含有率によって値段は違い、それぞれの金額を提示される。もう使わないものを現金化する。リサイクルだ。
旅費プラスアルファ程度のものは得られた。

曰くのある、思い出のものを売る気になるのは、いつだろう。

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