フランスの寒さ対策

日本のテレビでも報道されているが、フランスの報道をみていて、フランス電力公社(EDF)にもあきれてしまった。この大寒波で、電力不足に陥っているそうだ。2日などは、18時から20時まで、orange Ecowattという警報が出されたという。オレンジ色だから、まだ赤には至っていないけれど、どうして?と言いたくなる。

フランスは電力の80%以上を原子力発電によっており、このところの原油高に左右されず、安定供給がなされているものと思っていた。電力を近隣諸国に輸出している国なのに、かえって輸入でカバーするという。

しかし、フランス人のたゆまぬユーモア精神にも脱帽だ。ある地方で、老夫人にインタビューしていた。彼女は、「昨日から電気もなければ、電話も携帯電話も(使え)ないけれど、雪だけはたっぷりあるわ。」と言うのだ。
また別の女性は、「夏に太陽を享受しているのだから、冬は雪を楽しまなくちゃね」と言っている。
二人とも、乗りきる方法は「フィロゾフィー(哲学)よ」と言っている。

バカロレアで、哲学が必修ということもあるが、具体的に哲学で乗りきるというのはどういうこおなのだろう。

日本では新聞で「天牢雪獄」という言葉をみつけたが、このごろの日本海側の豪雪をみると、本当にその通りだと思う。
彼女らをつれてきて、日本ではどんなフィロゾフィーが可能なのかをきいてみたいものだ。

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