マドモワゼルの呼称廃止

22日お昼、食事をしながら、BS3でフランスのニュースをみるのが楽しみだ。今日は、最後にフランスでは、公的な書類に、未婚女性に使われるマドモワゼルが廃止されるというニュースがあった。
男性は未婚・既婚を問わず、ムシュー(Monsieur)一つなのに、女性は未婚であればマドモワゼル(Mademoiselle)、既婚であればマダム(Madame)と呼ばれる。

演説会や会合などで、スピーチをするとき、英語だとレディーズ・アンド・ジェントルメンと始まるが、フランスでは、メドモワゼル、メダーム・エ・メッシュー(複数で言うから)と、未婚女性を最優先して言う。
私は遅くに結婚したので、30代するぎると、マドモワゼルと呼ばれるのが、なんとも居心地が悪かった。
英語国では、ミスやミセスの別があったのが、ミズに統一され、面倒がなくなった。フランスでもどうにかならないかと思っていたのだ。

フェミニズムの運動の成果で、職業などの名称の女性名詞化は、もうだいぶ前にはかられた。それまでは大臣(ministre)は男性名詞だったので、女性が大臣になってもle ministreだったが、今ではla ministreと呼ばれる。だから、以前は呼びかけられるとき、Madame le ministreだったのが、現在はMadame la ministreとなるわけだ。

マドモワゼルの呼称がなくなるのは、公的な文書においてだから、日常生活で使ってはいけないというわけではない。だから、こちらが年をとった女性とわかっていても、「マドモワゼル、ちょっとお尋ねしたいのですが。。。」などと、紳士から丁寧に聞かれると悪い気持ちではない。ただ、そういう機微にあふれた問答が消えていくかもしれない可能性は大きい。

あとは、手紙などで、夫人に書くときも、夫の名前にMmeをつける慣習をなくさなければならない。まだまだ道は続く。

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