南フランス雪景色

今日のF2ニュースで、フランスにも寒波襲来を報じていた。南仏にも雪が降ったようだ。サント・ヴィクトワール山も雪化粧をしている。映像でだが、初めてみる景色だった。

南仏は暖かいと思われている。実際、冬でも暖かく、1月や2月でも、日によっては、戸外でお茶を飲めることもある。たまに、ニースやカンヌの浜辺で、冬に海水浴する人をみることもある。しかし、北風のミストラルが吹くと猛烈な寒さになる。マルセイユは緯度でいえば、北海道の函館あたりになるとか、寒くて当たり前かもしれない。

しかし、南仏ではあまり冬の準備をしない。冬用のタイヤにかえるのは、スキー場へ出かけるような、ウインタースポーツの愛好家あたりだけだろう。私も3回の冬をすごしたが、とうとう換えることはなかった。
一度だけ、恐怖をおぼえたことがある。ほとんど毎日、マルセイユからエクサン・プロヴァンスへ通学していたのだが、いつもオートルートを使っていた。

ある日、雪が予報されていたかどうか、もう覚えていないのだが、エックスへの分岐を過ぎたころ、雪が猛烈に降り始めた。進行方向、積雪しているようだ。こわくなって、マルセイユに戻ることにしたが、オートルートは閉鎖になってしまった。仕方なく、オートルートを下りたものの、当時はまだナビもなく、一度も一般道路を通ったことがない。仕方なく、案内板のマルセイユを目安に走っていく。一般道路のほうが、いくらか雪が少ないのはどうしてだろう。しかし、のろのろ運転にならざるを得ず、どうにかマルセイユの端っこに到着、それからは、住んでいた地区の名前を探して走った。

マルセイユに限らず、地中海沿岸は、海に急迫しているので、アップダウンが厳しい。雪でも降ると、本当にどうしようもない。マルセイユの市内にしても、狭い坂道が多いときているが、住人はどうしているのだろう。

オートルート・ド・ソレイユという別名もある南仏への高速道路は、昨日は閉鎖されたようだ。大型トラックは、事故防止のために、路肩に集められ、待機させられたようだ。

南仏に住んでいる友人たち、この寒波をどのようにしのいでいるのだろうか。どうか交通事故などないように、と祈っている。

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