露天風呂にはいる

一昨日、久しぶりで万座温泉へ出かけた。同じ村内にあるけれど、山へ登るわけだから、車とはいえど、なかなかその気になれない。ある程度の条件がそろわなければならない。つまり、好天気、風が強くない、車があまり多くない(つまりは週日)、などだ。

一昨日は、まだ夏休み中ではあるけれど、平日だからそう混んではいまいと、出かけることになった。緑が濃い。夏の花が咲いている。わが家ではとうに終わったトラノオも咲いているが、コマクサ、ツリフネ草、などもある。

日本で一番高い所にあるという露天風呂に入った。屋根がないので、本当に露天である。脱衣所は屋根付きだし、一応の建物になっている。混浴ではない。
この日は好天で、風もなく、最高の条件だった。周囲の景色もくっきりと、遠景もよくみえる。お湯は熱からず、ぬるからずで、長湯もできる程度の熱さだ。

同行した家族は、高い山での露天風呂は初めてとのことで、その開放感に感激している。この感覚、どうやって身についていくのだろう。日本人として生まれ、子どものときから、温泉にときどき足を運んでいるうちに、この醍醐味を覚えていくのだろうか。

外国にいるとき、日本に帰ったら、食べたいもの、行きたいところ、そんなことを考えながら、時には過酷な条件にある生活を耐えていたものだ。
その苦労あって、この地上の極楽を味わえるのだろう、などと湯にひたっていると、つれの小学生が、”甘露、甘露”と言う。祖父母から習ったらしい。

ゆったりとすごした露天風呂での時間、これで幸福になれる、単純な生活に満足している。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。