外国に別荘をもつ

この夏、東京の友人はスペインに行くそうだ。ドイツに住む彼女の従姉が、スペインのコスタ・デル・ソルに別荘を持っており、夏の間そこにいるので、訪問するのだという。南仏にいる友人は、ギリシャに別荘を持っている。イギリスの古い友人は、やはりスペインのマラガに別荘がある。

ヨーロッパに住む彼らのバカンスは、定住スタイルで、同じ場所に1カ月以上滞在する。だから、空港から遠いところにあっても、往復だけ我慢すれば、あとはゆっくりすごせるから、かまわない。マラガあたりはイギリスの租界みたいに、イギリス人が多いそうだ。チャーター機も出るので、往復を低価格で可能になっている。

ヨーロッパでも北部の国のひとたちは、南ヨーロッパに別荘をもちたがる。夏場にしっかり太陽を浴びて、冬に備えるのだろう。

私も考える。冬場をすごす別荘をどこかに。夏場にいい別荘地に住んでいるのだが、冬がつらい。といって、国内ではあまり変化がなさすぎる。それに高い。
韓国の済州島などはどうだろうか。福岡からもほんのひとっ飛びというか、船の便もあるだろうし、すごく近い感じがする。沖縄より安く行けそうだ。

などと思うが、竹島問題を考えるとき、いつ、韓国との関係が悪くなるかわからない。激しやすい民族でもあるし、それが地方にも及ぶ可能性も考えられる。安心してすごすことができなければ、休暇とは言えないし、迷うところだ。

中国のチンタオあたりでも同じことだろう。タイも政情不安がある。となるとマレーシアがお勧めらしい。しかし、遠すぎる。台湾もいいかもしれない。

どうしてヨーロッパの人々は、自国外でも平気でいられるのだろうか。欧州市民という言葉があるが、EUの歴史の長さをみると、いさかいの種はないと確信しているのだろうか。
いつか東アジア共同体が出現すれば、気楽に近隣の国に別荘をもち、往来できるのかもしれない。その日まで生きていたいし、実践してみたいけれど。

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