水について考える

先日、軽井沢のフレンチ・レストランで食事をしました。車で行ったので、アルコールは飲めません。せっかくのフレンチなのに、ワインはご法度です。
甘い飲み物はきらいなので、結局はお水を飲むことになります。エヴィアンやヴィッテルなどのフランスのミネラルウォーターもあります。

が、シャトー・カルイザワを注文しました。つまり軽井沢の水道水です。レストランの人の話では、軽井沢には2つの水道源があって、一つは千が滝、もうひとつは三笠だそうです。そして三笠の水はとてもおいしく、このレストランはその系統だということでした。

とてもよく冷えていて、のど越しもよく、口の中でもすっきりした感じがします。硬水なのか軟水なのか、わかりませんが、抵抗感のない水でした。
私の住む嬬恋村の水道水も以前はとてもおいしく、東京に住んでいるときは、帰りにボトルにつめて持ち帰っていたほどでした。でも今はそうおいしいと感じません。慣れの問題かもしれませんが、話によると、農業用水で使ったものが流れ込んでいて、消毒が必要になったとか、それが本当かどうかは知りませんが、ろ過装置が割と早くに詰まってしまいます。煮沸しないで飲む場合は、我が家はボトルの水にしています。

フランスにいたときの癖かもしれません。住んでいたマルセイユは、水道水は飲料として可でした。でも昔からの「フランスの水は石灰質が多い」という知識が頭の中に残っているせいか、飲料水としてぐびぐび飲むという気にはなれなかったのです。常にボトルいりのミネラルウォーターを用意していました。

今回の大震災で、水道が使えなくなったところが多くありました。また東京でも、放射性物質の問題で、赤ちゃんのミルク作りに水道水を使わないように、という指示があって、パニックになりました。
水と安全はただだと思っている、というのが日本人だと言いますが、本当に水はどうにかなるという気があります。ところが、取水する川や水源が汚染されたり、また大雨などで濁流になると、浄水施設の能力を超えて、水道としての給水ができなくなります。

飲み水はボトルや給水車から確保するとして、水洗トイレや洗濯用、風呂といった、生活用水の分までは量的に無理があります。飲料水ほどの衛生基準を必要としないのに、水道水として供給されているために、止められてしまえばそれで終わりです。

こういった災害を考えると、水道を2つに分ける必要もあるのではないでしょうか。飲料となる上水道、生活用水としての中水道です。大きなビルなどでは、使用した水を、中水道として再使用するシステムを作っているようですが、これをもっと一般化する必要がないのか、と考える次第です。
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