ブルーなヴァレンタイン・デー

2月14日、ヴァレンタイン・デー。これがこんなににぎやかになったのは、いつ頃からだろう。バブルの時代の残滓の一つに違いない。滓といっては、まだまだ現役のにぎわいをみせているのだが。

愛の守護人といわれるヴァレンタインの祝日である2月14日、なぜ愛の守護人なのかというのは省略して、お祭りというのは、広まっていくものだ。今では、この日を祝うのはキリスト教徒ばかりではないらしい。しかし、ウズベキスタンだったか、先日のニュースでは、この日を祝うのを禁止したらしい。

その昔(昔話ばかりで恐縮だが)、この日を一人で過ごすにはむなしく、といって一緒にすごすカレはいず、どうしようか、と悩んだ末、モテナイ男性を集めることにした。最初に声をかけたとき、「いや、自分はしかるべき予定があるから」と断る男性もいたが、結局、いつも集まるメンバーの男性がほとんどそろったものである。

グループの女性にも声をかけ、いつものスタイルのパーティになるのだが、男性の心理が面白かった。職場で、「義理チョコ」は受け取るものの、「本命チョコ」はないと嘆く。当たり前だ。みなさん、既婚者である。早く自宅に帰って、愛する奥さんとすごせばいいものを、そこを奥さんに対し、外でもてているふりをしたいらしい。日本男児だなと思う。彼らが愛妻家ではない、とは言えないのだが、なにか屈折した心理があるようだ。

でも今になってみれば、彼らの私に示してくれた友情なのか、とも思える。今なら、声をかけて、誰もこないにせよ、達観の境地でいられるが、当時は女性としての感情も生々しかったと思う。誰からも見捨てられたというような心境になったに違いない。

男性・女性、それぞれにどうしてもてないのだろう、と分析しあったヴァレンタインの日、なつかしい思いでである。
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