かけすて年金

年金制度を改革しようという中に、掛け捨てにしようという考えがあるという。これまでは掛け捨てではなかったのだろうか。厚生年金や共済年金は、たとえば受給者の夫がなくなれば、妻がその7割くらいを受け継ぐことができるというような制度があるから、掛け捨てとは言えないかもしれない。が、国民年金は個人個人が対象なので、まったくの掛け捨てである。

私の友人夫妻の場合、奥さんが65歳になるとほとんど間もなくなくなった。ようやく年金受給の年齢になったとたんである。長く納付してきたのに、弔慰金として3,4万円くらいが払われ、それでいて、介護保険はしっかり徴収されたとか。これまで納めた金額の全部とはいわなくても、半分くらい戻してくれれば、と思うところだが、それが制度なのだそうだ。

今度の制度改革で、掛け捨てにしようというのが、どういう内容なのか、まだ知らないが、私たちが納め始めたころは、積立方式と言われていた。そう信じて、自分が納めた金額に比例して、受け取る金額が決まるというので、安い給料で働いていた私にとって、高い年金はあり得ないとわかっていた。でも決められた金額だけは、どんなに苦しくても、納得して払っていたのである(給与所得者の間は、給与から先にひかれていたけれど)。

働いていた外国機関が、厚生年金に加入していなかった期間は、国民年金に個人で払い込むという形をとっていた。年金をあまり受け取れそうにないなとわかっていたが、本当にこんなに少ないものだとは思いもしなかった。

一律に7万円の最低保障といわれると、私の場合、厚生年金と国民年金両方を加えても、その最低保障よりほんの少し多いだけだから、なんだかがっかりだ。
でも考えてみると、月に国民年金時代で1万5000円未満、厚生年金だと、給料に相応するから、もっと高額おさめていたにせよ、3万か4万円だったろう。そうすれば、たとえ40年納めていたにせよ、平均して3万円納めていたとして、36万X40年=1440万円、7万円ずつ受給するとすれば、17年あまりでとんとんになる。私の場合、82歳が損益の分岐点だ。

現今の報道をみていると、もう受給している人は、得をしていて、今納めている若いひとたちは、損をするとか。納めているときは、損得を考えていなかった。ほぼ税金並みと思っていた。若い人たちから養われているような、肩身の狭い思いをしなければならない筋合いではないと思うのだが。

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