味付き塩コショウは日本の発明?

5月、フランスで2週間滞在した代父母の家では、90歳の代父が料理をしていた。味覚が少し変わったのか、塩分に鈍感になったようである。
ある日の夕食に、オムレツを作ってくれたが、パンチェッタをまずオリーブオイルで炒めている。なかなか本格的なのだな、と感心していた。パンチェッタに相当の塩分があるから、卵には塩をいれないでくれるといいのだが、と思っていたが、一つまみではきかない塩をふりこんでいるのを見た。

やばい!!と叫んだが、すでに遅い。代父はどうした?と聞いてくる。塩が多すぎた、と返事をした。食べ始めたが、代父も代母もそう感じないらしい。私はほんの少々をきりわけて食べ始めたのだが、もうしょっぱくて食べられない。申し訳ないけど、と残してしまった。

日本に帰ってきて、あの塩分の取り方は異常すぎると気になってしかたなかった。そこで、自宅で使っている「味付き塩コショウ」というのを送ることにきめた。
これは数社から発売されているようだが、友人が炒め物などにとても便利よと、教えてくれ、それ以来、ずっと使っている。塩と胡椒が微妙な組み合わせで、どちらも降り具合でちょうどいいようになっている。

グルメの国フランスの、高齢の、すこし頑固な代父に送って、こんなものはいらないと言われればそれまでのことと、おかきなどとともに送ってみた。
大成功だ。代父は大変喜んでいる。こんなに新鮮で、香り高い調味料は初めてだ、と絶賛している。重宝しているらしい。来年、またフランスへ来る時には、ぜひ持ってきてほしいということだ。

持参するどころではない。もうすぐにでも次の品を送ってあげます。というところで、この塩コショウ、日本ではどのくらい普及しているのだろう。ちょうど来宅していた、料理好きな友人に聞いてみた。使っていないという。さあ、これからちょっと調査を続けてみよう。

フランスから買ってきたバジル入りのハーブ塩はまたこちらで大好評、調味料もお国ぶりがあるけれど、面白い現象だ。

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