「いじめている君へ」を読んで

いじめ問題がニュースで扱われている。昨日から朝日新聞では「いじめている君へ」というシリーズが始まった。昨日はボクシングの選手だった人、今日は作家・僧侶の玄侑宗久氏である。

とてもいい文章が書いてある。一面の左側にその欄が設けられているが、すぐに目につくし、読みやすい。しかし考えた。いじめをしているのは、小学校から高校あたりの生徒・学生だろう。そのなかのどれだけが、この文章を読むのだろうと。

親が読んで、いじめをしている子、あるいはいじめられている子に、読みなさいと言うのだろうか。子は素直に読むのだろうか。

なんだか朝日の独りよがりのような気がしてならない。子ども新聞ならともかく、という気がするのだ。
いじめられている子は、どうしてこうなるのか?と原因を知るため、書いてあるものを求めるかもしれないが、いじめサイドは、具体的な行動のみで、理論的なことをさぐったりはしないだろう。

学校で読ませるには、先生たちがはたして朝日を読んでいるのか、気になるところだ。先生たちは忙しくて、意外と新聞を読んでいないような気がする。そしてもし読んでいても地方紙が多い。

マスコミというのは伝達手段として、大変有用なものであるが、目的を特定した場合、役に立たないこともある。
このシリーズがいつまで続き、どんな人が登場してくるのか、そしてその効果のほどは、と期待しているのだが。

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