C'est maintenant(いまこそ)

Le changement, c'est maintenant(今こそ、変革を)は、昨日選出されたフランスの新大統領フランソワ・オランド氏の選挙標語である。

4年前、アメリカではオバマ大統領が「チェンジ」と叫んで成功した。選出されることには成功したが、政治の結果としては、チェンジしたのかどうか、疑問である。

C'est maintenantと歌いだすシャンソンもあった。歌詞を覚えていないので、オランド氏の標語との共通点があるかどうかはわからないが、フランスも変革を選んだのだ、と改めて思う。
ミッテラン大統領から17年ぶりの社会党大統領の出現だそうだ。

1981年のミッテラン大統領選出の時は興奮した。若かったこともあるが、長くゴーリストの政権が続き、それこそ保守の閉塞感を感じていたところに、多くの変革を掲げた社会党政権の出現、うれしかった。なにもかも、土台から変わってほしかった。

でもあの時の政治の逆転がもたらした混乱も思い出す。日本の民主党でもいえることだろうが、野党にいるときと政権党となっての政治のかじ取りは違う。
オランド氏は、緊縮政策を見直し、成長路線でというが、この時代、成長路線で成功している先進国はない。雇用にしても、社会党政権になって、国外に資金が流出することはあっても、産業が国内に戻ってくるとは思えない。そんな中で、成長や雇用創出ができるのだろうか。

若者向けの政策になるだろうし、そうすべきではあるのだが、有資産のクラスからそっぽむかれても、経済は動かないだろう。
9日からフランスに行く。この選挙結果をうけてのフランス社会をみるのが楽しみだ。

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