フランス大統領選挙

4月22日、フランスでは大統領選挙が行われた。10人が立候補、もし絶対多数を獲得する候補者がいなければ、上位2名の決選投票となる。決選投票は、第1回投票から2週間後の日曜日だ。

現職大統領サルコジが、社会党候補のオランドの後塵を拝したという結果である。現職が2位というのは、初めてとか。

投票日は日曜日で、投票箱は透明でなければならない。投票スタイルが、候補者の名前がそれぞれ書かれた紙がおいてある。全員のものをとってもいいし、投票しようと思う人だけのでもいいが、多くの人は、数人分をとり、投票する人の名前のかかれた紙を封筒にいれる。そのほかの人のものは、足元に捨てられたりで、散乱している。

この方式は、紙の無駄が多いのだが、ずっとこの方式らしい。教育が普及していない開発途上国などでは、文字が読めない国民のために、候補者そのものがシンボルを設定して、象やら、ライオンやらの写真が本人のかわりに登場することがあるが、そこまでいかなくても、1枚に候補者名を併記して、そこから選ばせればいいだろうに、と思うが、あくまで、1名1枚方式である。

他の選挙では、第二回投票は1週間後だが、大統領選挙だけは2週間のインターバルがある。この間に、破れ去った3位以下の候補者の票をどう獲得するか、あるいは民意がどこにあるか、をより見極めて、スローガンの修正が行われたりする。

サルコジ氏は、3位となった極右のFN、ル・ペンの票を得るべく、移民問題などに強硬な態度をとろうとしているが、彼にしても、移民2世だし、夫人のカルラ・ブルーニはイタリア人、彼女も投票していたから、国籍はフランスにしているのだろうが、移民抑制など言ってもいいの?と聞きたくなる。

オランド氏が勝利すれば、ミッテラン以来の社会党大統領となるのだが、社会党の政治には危うさもある。

他国のことではあるが、アメリカの大統領選挙より私には身近な問題で、興味深々でこれからの2週間をすごすことになる。

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