象狩りに出かけた国王

スペイン国王がボツワナへ休暇で狩りに出かけた。個人的な休暇で、公表されていなかった。こっそり狩りを楽しんで帰るはずが、骨折してしまった。それで狩りにでかけたことがわかってしまった。
それのどこが悪い、という人もいるかもしれないが、スペインの現状を考えると、国王の私的旅行にも非難の声があがる。

まず、スペインの現状をみよう。周知のことだが、ギリシャの次はスペインか?と言われるほど、財政状況が悪化している。緊縮財政から、500万人の失業者がいる。そのうちの200万人は、食うや食わずや、の状態にあるとか。
 国王自身、先月には、「若者の失業問題を考えると、眠れない」と言っていたのだが、それとは別に大好きな猟にでかけたのだ。象狩りは、ダイナミックで、スポーツマンの国王にとって、行かずにはおれなかったのだろう。

しかし、国民はあきれている。象狩りの費用は、1頭につき、3万7000ユーロ(400万円弱)はかかるという。全体の費用がいくらなのか、それらの費用が税金からか、王室費あるいは国王自身のポケットマネーだったのか、それは明らかにされていないのだが、国民が困窮のなかにあるとき、この浪費!!!

そして、銃の問題がある。復活祭の休暇中、国王の外孫が銃の暴発でけがをした。狩猟といった貴族のスポーツを伝統として継承させようとしたのかもしれないが、またこの事故は国王の責任ではないけれど、気の緩みが感じられる。

また動物愛護の問題もある。

それにしても、東洋のある国の象徴たる存在は、国民の苦難を、悲しみを自分のものとして、おつつしみの生活をなさる。この違いはどこからくるのだろう。

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