水仙街道

吾妻町原町から渋川まで、国道をさけて県道を通る。この通りは、通称「日陰道」というそうだ。日向道というのは国道145号のこと。この日陰道は、別名で水仙街道とも呼ばれる。2車線のそれも狭い道路で、民家が道に沿って続いている。狭いので、通行をきらう人もいるが、私はその狭さが、生活感があって好きだ。

通りに沿って、春がすすむと、水仙が咲き乱れる。それだけではない。梅、モクレン、レンギョウ、雪柳、などに交じって桜が咲き始め、足元には水仙のほか、ムスカリ、芝桜、スノードロップなどが咲いている。水仙が咲くころには、福寿草やクロッカスは終わっている。

わが村はまだ春浅きで、梅も咲いていない。しかし、1時間も車で移動すると、その街道は春を満喫している。
ようやく長い冬が終わった、これからは厳しさより暖かな、豊かな時間となりますよ、と言われている気分になる。

わが家の庭も、少しずつ春の気配は感じられる。昨日、庭の枯葉を掃除したら、水仙の小さな芽がのぞいていた。フキノトウも庭のあちこちに小さな丸い姿をだしている。まだ開いていない。昨年、たくさんに埋めたチューリップの球根からも芽がでて、日に日に伸びてくる。なにもないと思ったところから、サクラソウ、ヒヤシンス、スミレと次から次へと芽ぶきがみえる。

こうやって、春がくるから、長い冬も耐えられる、とつれあいと今年も無事に冬をすごしたことを喜びあう。
畑もそろそろ土づくりをしなければいけないころだ。今年は何を植えるのか、つれあいは早速、ジャガイモの種イモを買ってきた。私はラディッシュ、ルッコラ、ズッキーニ、など西洋種の担当だ。実際に種をまいたり、植えたりするのは、5月も半ばのことだけれど。まだまだ霜に注意だから。

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